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語るギルド長

 カーリソンギルド長との面談の為に冒険者ギルド内のギルド長室に案内されたニラダ達は、そこでカーリソンギルド長より、ニラダとガンディーの関係を指摘される。


「ニラダ、お前は自らの師について知りたいのだろう?」

「……確かにガンディーは自分の師です。その……」

「まあ、冒険者として知りたいという部分も嘘ではないであろうが、さしずめ現在の奴がどこにいるかの情報を得たい、そういう事であろう」

「何もかもお見通しというわけですか、ですがなぜギルド長はそれを承知でこの面談を受けてくださったんですか?」


 ニラダはカーリソンギルド長に全て見透かされていた事に多少複雑な思いを抱くもののの、逆に自分達の面談を受けてくれた事について疑問をぶつける。


「ふっ、名目上とはいえ伝説の冒険者の功績を聞きたいという話をむげにするわけにはいくまい、それにお前がそうまでして余程の事情があるのであろう」

「あ、いえ、そこまでの事情では……」

「まあ良い、ではニラダよ、どこから話を聞く?」

「まずギルド長から見た師匠はどんな冒険者だったんですか?」


 ニラダはまずカーリソンギルド長から見た師匠の冒険者像を聞き、思い出しながらカーリソンギルド長が話し始める。


「まあ、一言でいえば、奴は天才としかいいようがなく、しかも新人の頃から己の才覚を存分に活かす為の最適な行動を試みておる」

「それって、他のパーティーの勧誘を断って自分でパーティーを立ち上げた事ですか?」

「そうだ、わしも1度誘ったが断わられてな、そんな奴の態度に腹を立てわしはやつに決闘を申し込んだ」

「け、決闘ですか⁉」


 なんとカーリソンはパーティー加入を断られたことで腹を立て、ガンディーに決闘を申し込んでおり、ニラダもさすがに驚きを隠せないでいた。


「それで師匠はどうしたんですか?」

「断れば負けというギルド公認の決闘ルールであった為、奴はしぶしぶではあるがどうしてもわしのパーティーには加入したくなかったようだ」

「だけどギルド長も決闘してでも欲しい人材だったんですね」

「まあな、決闘を公認させるのは大変ではあるが、奴があらゆる加入を断る際に失礼な態度をとっていたのが最終的に決め手になった」

「そ、そうなんですか……」


 若い頃かつ、まだ自分が弟子入りする前とは言え、師匠の奔放な行動にニラダは少し恥ずかしくなっていた。そしてカーリソンは口を開いた。


「そして決闘の日、剣士であるわしと魔法使いである奴が同条件で戦うにはと思っていたが、奴は自ら剣をとったのだ」


 自ら剣をとったガンディー、決闘の行方はどうなったのか?

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