表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/283

師匠の事

 ニラダ達はSランク冒険者、パーティーを目指す為への方針の話し合いをしている途中で他にニラダの師であるガンディーを知っていそうな者にカーリソンギルド長が思い浮かんだが、多忙であるカーリソンと話すのは難しそうだとニラダ達が考えている中、ミヨモが受付にカーリソンギルド長に用件を伝えたいと話している様子を見て、驚愕してしまう。


「私達、ちょっとカーリソンギルド長に用件があるんですけど、お会いする事はできますか?」

「ええっと、ご用件の内容をお教えいただけますでしょうか」

「え、ええっと、あ、私達のリーダーが……」


 ミヨモはカーリソンギルド長がニラダの師匠ガンディーについて知っているかもしれないと話そうとするが、その状況を見てニラダがミヨモに叫んで制止する。


「ちょっと待ってーーー!ミヨモーーーー!」

「え?ニラダ君……」

「はあ……はあ……すいません、ちょっとお待ちください」

「は、はい……」


 受付嬢が戸惑っている中、ニラダは一旦ミヨモを自分達が着いていたテーブルに連れていき、そこでミヨモに対して強く注意する。


「何をしているんだ!いきなり呼びかけてギルド長が俺達に会ってくれるわけないだろう!」

「ご、ごめん……でも、ニラダ君のお師匠さんを知ってそうなのってカーリソンギルド長くらいしかいないんでしょう……」

「あくまでも思い浮かんだ1人だよ、それにだ冒険者としての困った事ならともかく俺の個人的な事情にギルド長の手を煩わせれたことが知られたら他の冒険者から余計に疎まれて活動の妨害にあうかもしれない」

「そうなの?」


 ニラダの言葉はあまりに強かった為、ティアがミヨモに対して少しフォローを入れる。


「まあ、あくまでニラダは考えうる最悪の事を言ってるだけだけど、でもニラダの言うようにギルド長が個人的な事への介入や、特定の冒険者への肩入れをするとは思えないし、ギルド長にニラダのお師匠様の事を聞くのはちょっとまずいかもね」

「そうなんだ……せっかくニラダ君のお師匠さんの事が分かると思ったのに……」

「ミヨモ……ごめんミヨモは俺の為にああ言ってくれたのに、きつい事を言ってしまって」

「ニラダ君……」

「だけどやっぱり俺達がSランク冒険者として会うのが最も正道なのかもしれないし、そうして肩を並べる意識がないと軽くあしらわれるだけだ」


 ニラダはミヨモに強く言ってしまった事を謝罪しながらも自分達はあくまでもSランク冒険者として会う事が正道だと主張し、その話を終えるとジャンが声をかける。


「なあ、ニラダ、()()()()()としてじゃなく、()()()()()()尋ねるのはどうだ?」


 ジャンの言葉の意味とは?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ