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師匠を知る者

 ニラダのSランク冒険者を目指す目標に付き合う事を告げ、パーティーは新たな方針について話し合っていた。


「一応ニラダの目標であるSランク冒険者、そしてSランクパーティーを私達も一緒に目指す事になったけど、中々厳しい道よ」

「ああ、DランクからCランクに上がるまでも大変だったし、それ以上にクエストの質と数をこなさないといけなくなるからな」

「ニラダ、ランクを上げるのも大事だけどお前にとっては師匠を探す手がかりを見つけるのも大事なんじゃないのか?」

「どこにいるか分からない以上俺達もどこにでも行けるようにしておくのが先決だと思うし、そもそもあの神出鬼没の師匠だしな」


 ジャンより師匠であるガンディーの手掛かりを見つける大事さを主張されるがニラダはまずは自分達がどこでも行けるようにしておくことが大事だと主張する。


「まあ、待てよ、ドットのおやじさんからなんで出たかは聞いてないのか?」

「おじさんによれば俺が十分に冒険者としてやっていけると判断したから自分の望みの為としか聞いていないな」

「そのお師匠が望んでいる事ってのは?」

「おじさんも分からないらしい、ただSランク冒険者として世界を顔パスで行ける事とは関係しているかもしれないとは言ってたな」


 ドットにも詳しくは話していない事をニラダから聞かされた仲間達は戸惑いティアが口を開く。


「困ったわね、ドットさんでも分からないなんて」

「だから師匠と同じ条件で動ける事、そして同じSランクなら冒険者同士なら得やすいと思うし、目指すのが最速で会う方法だと俺は思う」

「ねえニラダ君、ドットさん以外でお師匠様の事を知っている人っていないの?」

「師匠も熟練の冒険者である以上、それと同等あるいはそれ以上の年季のある人となると……あ!」

「ニラダ君、誰かいたの⁉」


 ミヨモより他に知っている人はいないかと尋ねられてしばらく考えていると思いついたように言葉をニラダは発し、その人物の名を口にする。


「ギルド長、カーリソンギルド長だ!」

「カーリソンギルド長!そうね、あの人も伝説になるほどの冒険者だし、あなたの師匠について何か知っているかも?」

「確かにそうかもしんねえが、簡単にギルド長と話せるのか?俺達のような冒険者が」

「確かにそうだな、忙しい人だしな……あれミヨモ?」


 ニラダ達はカーリソンギルド長と話すのは難しいと考えているが、ミヨモがテーブルから離れて受付にいてそこで発した言葉に一同は驚きを隠せないでいた。


「すいません、カーリソンギルド長に用件があるんですけどいいですか?」

「えーーーー!ミヨモーーーー!」


 ミヨモは受付にてカーリソンギルド長に用件があると伝えており、その光景にニラダ達は驚愕するほかなかった。

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