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アンドロメダは縛られない

作者: 逢乃 雫

この空を天高く


自由に飛びたい


あの南の空の白鳥のように



けれどそのために


翼がなければ


飛び方を知らなければ



まるで鎖に縛られた


アンドロメダ


東の空から白鳥を眺める



でも翼より


飛び方よりも


大切なものがきっとある



アンドロメダは縛られない


メドゥーサなんていない


自分を石に変えるものが


自分自身でありませんように




人の心は銀河のよう


いくつもの想いが


星のようにキラキラと


自分という


銀河をつくる



見上げた宇宙には


たくさんの銀河


何が中心で


何が果てかは


誰にも分からない



絶え間なく


宇宙は広がり続け


今もどこかで


新しい銀河が生まれる



自分という銀河も


この宇宙の中心の一つ


だからいつも


自分だけの、輝きを



二百万光年の


彼方からでも届く


あの銀河の光のように




アンドロメダは縛られない


たとえペルセウスが


まだ来なくても


きっと鎖は自ら断ち切れる



君が輝く空が見たい


君が輝くために空がある



アンドロメダは縛られない


翼なんていらない


飛び方なんて


知らなくてもいい




「言葉」という翼を


もう、持っているから。













アンドロメダ座は、秋を代表する星座の一つで、これから徐々に空高くに上がっていきます。お読みいただき、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[一言] アンドロメダはカシオペアに見守られながら 秋の夜空を駆けていくのでしょうか 自らの言葉の鎖で縛られることなく 自らの言葉の翼で空を舞う ペルセウスと出会うことなく 自ら鎖を断ち切って 空…
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