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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

忘れなほらー

僕と君は両想い

作者: 忘れな草

  これは1時間前の出来事である

「リエさん僕は君のことが好きです僕と付き合ってください」

 僕は勇気を振り絞って告白をしたのですが

「ごめんなさい。サトル君のことそんなに好きじゃないの」

 無残にも振られたのである。


 そして今僕は傷心で部屋に引きこもっていたのでした。

「なんでリエさんは僕じゃダメなんだ!」

 やけくそで僕はAMAZQNにログインすると


 あなたの想い伝えてみませんか、と怪しげな薬が紹介されていたのです。

 それは『惚れ薬』が紹介されていたのです。

 なんか風邪薬のレレ3錠みたいだなーと思いながら僕はいつの間にかクリックしていたようなのです。

その日のことはあんまり覚えていないのですが、傷心で疲れてすぐ寝てしまったみたいでした。


 次の週になって僕の家に宅配で届いたのです。

 惚れ薬が……。

 惚れ薬、説明書を見ると1回3錠1日3回までと書いてありますます風邪薬みたいだなあと思ったのですが、もし効くとしてもリエちゃんにどうやって飲まそうこれ?と薬ビンを持ったまま家の居間にとぼとぼ歩いていくと。

「サトルちょうどいいところに」

 ゴホゴホ言いながら親父が僕の手から薬瓶を奪いあっという間に3錠飲んでしまったのでした。

「親父これ風邪薬じゃないぞ!」

「何それならこれは何の薬だ?」

突然親父が黙り始めたと思ったら

「好きだ!お前がー!」

 親父が、力強く僕を抱きしめたのだ。 

 僕はオヤジを振りほどこうとしたが、親父は190㎝で100㎏の格闘家である。

 力の差は歴然だった。

 サバ折りの状態で抱擁が決まってしまい親父の胸の中で意識を失ったのであった。 

 僕はその日いろいろなものを失ったであった。


 しかし、この薬は本物だ。 本物の惚れ薬だ。 何とかしてリエちゃんに飲ませよう。

 僕はリエちゃんにこの薬を飲ませるためにものすごく考えたのであった。


 数日後

 僕とリエちゃんは元々同じクラスだったなので会う機会には困らなかった。

 そして同じ部活だったので朝練終わりに差し入れの麦茶に惚れ薬を混ぜ込んだのだ。

 薬を入れた麦茶のグラスに口をつけたのを見て。リアちゃんは

「あなたのことが好きです」

 とリエちゃんは抱き着いてきたのです。

「先輩おめでとうございます」

「リエちゃんってそんなにサトル君のことが好きだったんだ?」

 部活ないが生暖かい空気になって盛り上がろうとしたところで

「でもあと15分で学活よ」

 冷静だった部員の一声で解散することになったのでした。。


 しかし、薬の効果は短かった。

 何度かリエちゃんと接近するたびに薬を盛って、そしてリエちゃんにばれたのです。

「これは何なのサトル君」

 ビンに入った薬を見せてリエちゃんは僕をにらみつけていった。

「惚れ薬? 今日の私に服用させたのね」

 ビンから数錠取り出して半眼で薬を見つめて

「それにしてもすごい効き目ね、いくら幼馴染でもこんなことは許せないわ」

 リエちゃんが僕を責めている間に

「ごめんリエりゃん」

 僕はリエちゃんを無理やり押さえつけて薬を口に入れたのです。

「好き好き好き好き」

 と泡を吹きながら吐血してリエちゃんが倒れたのです。

 大量に吐血して、脈もなかったのです。

 なんで?と思い薬のラベルを見ると1日3回まで、4回以上服用したらどうなるかわかりませんと書いてあったのです。

 薬が三分の1くらい残っていたので僕は一気に飲みほして

「ごめんねリエちゃん、僕もそこに逝くよ」

 僕もリエちゃんの後を追うように12錠飲んで倒れたのでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 狂った愛。素晴らしい。 これぞサイコ。 (゜ロ゜)
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