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廻間麗奈⑧


<通学路>

 勢いに押されて、途中まで帰り道が同じの乙輪さんと一緒に帰ることになった。


「はあ……。私も麗奈先輩みたいにモテモテで完璧な人間になりたいなあ」


 溜息を吐きながら乙輪さんはトボトボと歩いている。心なしかツインテールもしょげているように見える。


「いつ見ても綺麗だし、勉強もできるし、イケメン男子にモテまくりだし……完璧すぎるよ」

「……乙輪さんは廻間先輩に憧れて剣道部に入ったの?」

「そうですよー。麗奈先輩の近くにいたら、私もあんな風になれるかなって。クールビューティーに憧れてたんですよ、私っ!」

「そ、そうなんだ」


 乙輪さんがクールビューティー……想像つかない。


「春日井先輩、気づいてますか? 私もまあ……普通よりは可愛いってことに?」

「えっ……う、うん」


 ……確かに乙輪さんは可愛いと思う。愚痴ってはいるけど、乙輪さんも同学年の男子からモテそうだけどな。可愛くて性格も明るいし。


「でも、うちの学校ておかしいんですよ。美人と可愛い人が多過ぎます。麗奈先輩はもちろん、ほら2年のモデルやってる桜佐先輩とか最近転校してきた鷹来先輩とか」

「た、確かに……」

「そんな人たちがいたら私の夢見たイケメンからモテモテの青春は訪れないわけです。気になってる男子もみんな3人の誰かが好きだって……不公平だーーっ!!」


 力いっぱい叫ぶ乙輪さん。

 廻間先輩、桜佐さん、鷹来さん……確かに3人ともちょっとレベルが違うくらいにモテていると思う。告白された回数も3人の合計で全学年の男子の人数以上だって噂だし……。

 その後もクラスの事から部活の事まで乙輪さんの愚痴は止まらず、僕は相槌を打つので精いっぱいだった。


「まだ愚痴は言い足りないですけど、私ここの道を曲がるので春日井先輩とはお別れです」

「う、うん」


 ……よかった。なんか愚痴を聞いていただけなのに僕も疲れてしまった。


「じゃあ春日井先輩、また一緒に帰りましょうね!」

「うん。またねー」

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