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――強い。


 ダークカイザーこと御剣 皇。対峙して思った。このヒーローは強い。何故、そう思ったか。ただ単に雰囲気に酔ってるからだ。

 

「直ぐに終わらせてあげる! エレメントスパーク! 」


 エレメントエンジェルの手から雷が迸る! 避けるか受けるか。馬鹿な事だ。初見の攻撃をわざわざ受けるわけが無い。


「避けたですって!? 」


 ダークカイザーは生まれたばかりの自身の能力を理解していた。湧き上がるパワー。無限のバイタリティ。今の俺にそこらのヒーローや戦闘ヒロインなど矮小な一にすぎない!


「フハハハハハハ! いいぞ! この力! 次は私の番だ! 」


「わざわざ言うなんて律儀な怪人だわ……。そしてわざわざ待つ私でも無いっ! 」


 絶え間なく襲いかかる雷! 


「予定調和くらい守れ! いくぞ! 」


 避けながらも重心を落とし、拳を握る。そして、漆黒のマントをはためかせエレメントエンジェルに接近した。


「なっ!? 速い!? 」


「ウオオオオオ! カイザー! ナックル!! 」


 上段を防御するエレメントエンジェルの足首にダークカイザーの下段蹴りがヒット!


「ナックルて!? 」


「カイザー……!」


 エレメントエンジェルは叫びながらも次の攻撃に備えた。防御姿勢である!


「スカートめくり!!!!!」


ファサァ……。エレメントエンジェルのふりふりのミニスカートがめくり上がる。


「――ッッッ!?」


 声にならない悲鳴をあげるエレメントエンジェル。

アッパーの格好で硬直するダークカイザー。


「この! 下衆が!!」


 忿怒にかられてエレメントエンジェルは自身の最大火力の魔法を放つ姿勢にはいる。が、しかし、硬直していたダークカイザーが突如背を向け凄まじい速度で離れていく!


「エレメントエンジェルはー! エレメントエンジェルのパンツは!」


「なななな!?」


「紐パンだーーーーーー!!!!!」


「ヤメナサァァァァァァイ!!!!!! 」


 湧き上がるパワー! 無限のバイタリティ! 凄まじいリビドー! そして! 軽く逃走できる奇跡のアジリティ!


「紐パンだー!!!!!」


 その夜、ダークカイザーのそんな叫びが街中に響いたとか。そして、満足した御剣 皇は変身を解いて気持ちよく眠りにつくのであった。


当初と目的は変わったがとにかく勝利だダークカイザー!悪が正義に勝ったのだ!突き進めダークカイザー!



 

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