プロローグ 関係性って急に変わるよな
いろいろ勉強して頑張りたい
とある作品の感想欄である。
なんだこのくそ作品。
ストーリーが意味不明。
よく人前に出せたな。
日本語わかる? もしかして引きこもりw?
時間無駄にしたわ。
などなど様々な感想が送られている。
「ちっ。またダメか……」
俺の名は秋山 東伍 (あきやま とうご)。高校2年生で香川県立三木中央高校に通っている。将来の夢は人気ラノベ作家になること。だが……
「なんだよこの批判の嵐は」
俺は執筆した作品を"小説家になりましょう"というサイトで投稿している。感想は100件以上。ここまでだったら名作、人気作と思うかもしれないが、送られた感想は全て批判の感想なのである。全てだぞ全て。ある意味ネットで話題にもなっているし。大賞は全て一次選考落ち。こんな駄作はありますか? 小説家になりましょうを閉じると
「うん? 当選おめでとうございます? 」
あるメッセージが送られている事に気づいた。最初は迷惑メールかと思ったが、しっかり読むと
「えーとなになに? サイン会当選? 」
サイン会? はてはてなんじゃったかのぉ。
「当選って。はは。えええええええええ!? 」
まさか当選するとは思ってなかった。しかも人気ラノベ作家シュガー先生のサイン会だ。これは俺の作品を売り込むチャンスだし、シュガー先生に会えるのは嬉しすぎて死ぬね。神様よ、ありがとう。
ちなみにシュガー先生は今人気絶頂のラノベ
「青春はすっぱいレモン味」というシンプルなタイトルだが、泣ける! という意見やヒロインが可愛すぎて死ぬ。とか神作過ぎて作者人間じゃない説とかまだ3巻しか出てないがアニメ化はよという意見も。まさしく俺の反対だな、これ。サイン会は今週の土曜日。
今は水曜日だから木曜日と金曜日は寝て過ごそう。
寝て過ごして土曜日になりました。ちなみにノートは俺の幼なじみ 佐藤 佑香 (さとう ゆうか)に見せてもらうことにした。幼なじみって便利ね。
ていうかサイン会はここ香川で行われるらしい。
シュガー先生は香川出身だからだそう。ということは俺にも才能あるかも? 香川の血が流れてるぜ。
会場に着いた。そして興奮しながら並んでいるとようやく先生の顔が見えてきた。あれ? なんか見たことある気が……
そして俺の番。
「なんであなたがここにいるのよ? 」
「それはこっちのセリフだ佑香」
というわけでここから俺らの物語はスタートだ。
この作品が面白いと思ったお方!! 是非よかったら感想等お願いします!(感想は強制したりするとアウトなのでこれぐらいで)