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強引な異世界転生

俺は赤崎 忍 。今年受験を控えている高校3年だ。

突然だが俺には夢がある、異世界に行って勇者として

活躍することだ。馬鹿げた夢だと大抵の人は笑うだろう。異世界なんてあるはずもなく、現実を見ろと。

だが、昔からの憧れだったんだ。漫画や小説で活躍する勇者が。

だから、俺はいつ勇者として呼ばれてもいいように体を鍛え、剣道をやりこんだ。

そして、死んだ。

死んだという実感がわかないまま死んだ。

住んでたマンションが爆破し、一瞬で死んだらしい。幸い家族は外出中だったため、被害者は俺だけだったみたいだ。どうやら、下の階の住人が危険な薬品を扱っていたみたいで木っ端微塵になったようだ。


ん?なぜ俺が死後の事情を知っているかって?

今、目の前に女神がいるからさ。

どうやら、人は死ぬと1度ここに来るらしい。


「災難でしたね。あなたを生き返らすことは出来ませんが、転生してあげることはできます。元の世界で幸せな家庭で暮らせるように計らってあげますね。」


と、女神に言われた。

だが俺は、


「異世界に行きたいだけど無理なんですか?」


と、聞いてみた。


「異世界には限られた人しか行くことが出来ません。既に勇者として行く人は決まっているので、申し訳ありませんが行くことは出来ません。」


と言われたがここで食い下がる俺ではない!


「俺役にたつと思いますよ?ええ、結構鍛えましたし、剣道もかなり強いと思います。異世界に言ってもいいという人と、めちゃくちゃ行きたい、という人、

女神様はどちらを送りたいですか?俺なら嫌がっている人を送ったりはしないんですけどね?」


「ゆ、勇者の条件がですね、人として素晴らしい人を選べと言われているんですよ、その選ばれた方は前世の様子を調べてみたら文武両道で誰からも好かれるような方で、正義感の塊といったようでしてね。

この人以外いないな、と思いましてですね。本人に言ったところ、快く了承してくれまして…。」


と、若干引きながら俺に説明してきた。

だが、俺には関係ない。


「善人?それなら俺も善人ですよ、文武両道?確かにおれは運動はできますが勉強は得意ではありませんでしたよ、でも人間欠点あった方がいいと思いません?

正義感?偽善者って可能性もなくはないですよね?

俺なら大丈夫ですよ!俺はただ純粋に異世界に行きたいだけなので裏表なんてありませんよ!」


「まだ言うんですか!?普通1回断られたら諦めると思うんですが?」

「俺の異世界への愛を舐めないでください。」

「あなた相当やばい人ですね!?」


やばい人?やれやれ、俺はただの異世界に行きたい

一般市民だと言うのに。


「と、とにかくあなたを異世界に送ることは出来ません。ほら、彼が勇者として選ばれた青年ですよ。」


準備をしていたのだろうか、剣を背負ったイケメンが奥の方から出てきた。正直ぶち殺したい。


「話を聞いていたけど大丈夫だよ。僕が君の分まで異世界で頑張ってくるから!」


と、笑いながら言われた。

正直しばいたろかと思ったがなんとか踏みとどまった。


「ぶち殺すぞ…じゃなかった、ありがとう。君に俺の想いを全て託すよ。」


「なんか物騒な言葉が聞こえた気がするけど解決したみたいでよかった。じゃあ、そこにあるゲートから行くことができるよ。頑張ってね。」


そこで俺は閃いてしまった。異世界へいく方法を。


「はい、では行ってきます!」


そう言った青年を俺は呼び止めた。


「待ちな!最後に言っておくことがある。」

「なんだい?」


そう言って近づいた俺は思いっきり拳をその青年の

腹にぶち当てた。


「ぐふっ…。」


青年が転げ回っている間に俺はゲートに入った。


「ふはははは、これで俺が勇者だ!」


長年の夢だった異世界に行ける日が来るとはな。

無理やりだったけどw


「あ、行っちゃった…どうしよ…。」


と、女神は狼狽えていたのがすこし笑える。




ゲートをくぐるとそこは王城だった、玉座に座っているのがおそらく王様だろう。


「おお、よく来たな勇者よ、か…」

「そんなことよりも大変です!」


「歓迎するぞ」と言うつもりだったのか、王様の言葉を遮ってしまったが仕方がない、次の手を打っておかなければならないのだ。


「魔族に追われています!ここに来る前に襲撃を受けました!人間の姿をしていますがおそらく擬態しているのでしょう。すぐに捕まえるべきです。」


「なに!それは大変だ。衛兵たちよ、集まれ!」


すると、硬そうな鎧を来た兵隊たちが集まってきた。

よし、これで追ってきたあいつは地下牢にでもぶち込まれるだろう。なんか悪いことした気分だが気のせいだな、うん、そういうことにしよう。


しばらくすると、さっきの青年がやってきた。


「ここは?」


と辺りを見回していたがそんなのは関係ない。

衛兵達にすぐに囲まれ捕まえられた。


「え?何をするんですか!?離して下さい、僕は勇者として来たんですよ。」


すると王様が尋ねてきた、

「あんなことを言っているがどういうことかね?」


「きっと、捕まりたくないから適当なことを言ったのでしょう。無視して大丈夫ですよ。」


悪いが、俺の夢のために捕まってもらうぜ!

うん、今気づいたけど勇者の器じゃねえわ俺。


そして、地下牢へ連れて行かれる青年。

さようなら、もう会うことはないだろう。


こうして、俺は半ば強引に勇者として異世界に来た。














なんか思いつきで書いちゃいましたw

これは異世界に憧れた青年のお話です。

投稿ペースは遅くなると思いますが、適当なときに見て頂けると幸いです。



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