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その後
「まあ、なんだ
一応もしもの時のために、これからの事を説明しようと思う
事業は、全てを会社役員に任せた
3人で相続するものは、この屋敷と数十件の別荘
そして、あのアパートあと、数十兆円程度だ
税金等は全て支払い出来るように手配をしてある
何も心配することはない···
お前達の好きなように使え、
そして自由に生きろ」
「そう言われてもなぁ、俺、今の生活好きだし」
健は、ポツリとつぶやいた
「まあ、まだ決まった訳ではないし
最終的には兄貴の判断だね」
紅茶を入れ換えに、十三が部屋に入って来ると
「それよりも気になるのは、久しぶりだね、じいや
今はなにやってるの?」
「俺の働いているホテルで一緒に仕事してるよ」
「えー!
仕事しなくたって食べて行けるよね」
「俺の監視かな?」
チラッと父を見ると
「違うぞ、私には何の報告もない、好きでお前達の近くにいるんだろう」