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父
10分程通路を進み、重みのあるドアを開くと
そこには、落ち着いた雰囲気の家具や絵画があり
高級感がただよっていた
その先に待つ父の元へ
3人の足どりは重い
トントントン
「入れ」
ドアの向こうには、、回転椅子に座り
ニコニコしながら軽く手を振っている
父 海道 奏がいた
「久しぶりだな、あい変わらずの様だな」
「何の用?」
「まあ、話があるそこに座れ」
執事服を着た櫻澤 十三が
お茶を入れて、部屋を出て行く
「まあ、そう怒るな
そうそう、私はもうすぐ死ぬらしい
いろいろ準備があるから、その為に呼んだ」
「はあ?死ぬらしいって!
そんな、ピンピンしていて?」
「まあ、私もそう思うんだが、
お医者様がな、あと3年だと・・・」
「後で、診断書見せていただけませんか?」
長男が言うと
「わかった、後で執事に持っていかさせる」