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盗賊退治、やっと王都に到着する

 生き残っていた男達の首を斬り落としながら、前に出て効果範囲外にいた敵にも、レベルイーターとライフイーターを喰らわせて行く。

 動きの鈍った男達に剣で斬り付け、魔法で焼いて行った。中にはレベルが高く、まだ元気な敵もいる。


 背後の敵はユリアと警備兵が相手をしているので、前の敵に集中する。

 斬り掛かる男の剣を受け、左手で短剣を抜いて首を斬り裂く。左から斧で攻撃して来た男の手首に短剣を突き刺し、右手の剣で腹を裂く。


 噴き出した血が顔に掛かるのも気にせず、次々と敵に躍り掛かった。

 敵と斬り結んでいると横から敵のリーダーらしき男が向かって来たので、鍔迫り合いをしていた男の剣を跳ね上げて蹴り飛ばしてリーダーらしき男の剣を受けた。


 しかしレベルが下がっても俺のレベルより倍は有る。魔力で強化して有るのに競り負けた。

 地面を転がりながら敵の攻撃を躱わし、寝転がったまま敵の足首を狙って剣を繰り出す。

 奴が後ろに退いた隙に体勢を立て直し炎の魔法を放つ。先程蹴飛ばした男も攻撃を仕掛けて来た。


 2対1ではやられる。早く数を減らさないと。炎を躱わして距離が開いた敵リーダーに向かって突きの構えを取る。

 突進しつつ、剣を繰り出すとリーダーが後ろに下がって距離を取ろうとする。


 俺の剣が届かないと油断している隙を逃さず、空間魔法で繋げた穴に剣を突き刺すと、奴の背後に穴が開き、そこから剣が突き出し腹を貫いた。


 直ぐに剣を抜いて、リーダーが倒れ込むのを視界の端に映して振り向き様に横凪ぎの一撃を放った。リーダーがやられた事に驚いて、追撃の足を止めた男の呆然とした顔を斬り付けた。


「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、ふぅ~、死ぬかと思った」


 しかし、まだ慣れていない所為か、焦っていたからか急所を外してしまった。

 ライフイーターで生命力が落ちていなければ、倒れずに向かって来たかもしれない。


「ぐうぅぅ、ちくしょう!……こ、こんな……ガキに負け……るなんて思わなかったぜ」


 元はレベル40超えだからな。自信が有ったんだろう。


「悪いけど止めだ。……死ね!」


 振り上げた剣を奴の首に降り下ろした。


「警備兵達を助けに行くか。……レベル上げも兼ねて」


 剣に付いた血を振り払い、残りの敵に向かう。10数人残っていたが、俺の参戦とリーダーの敗北に知り投降した。


「ご主人様~、お怪我は有りませんか!?」


 トテトテ走って来るユリアに血が付かない様に首根っこを掴んで止めた。

 ショックを受けたユリアに事情を説明して機嫌を取るのが凄く疲れた。




「有り難う御座いました。貴方のお陰でお客様は全員無事で御座います。国から盗賊退治の報酬が出ると思いますので、市庁舎を訪ねて下さい。御名前と特徴を伝えて措きます」


 黒髪は珍しいから大丈夫だろう。奴等の金目の物を回収して、アジトに宝を奪いに行こう。

 レベルも21まで上がって、剣術(2)と短剣術(3)が付いていた。ユリアもレベル8まで上がっている。

 俺がレベルを下げているからか、倒した時の経験値がそれほど入らないみたいだ。

 雑魚ならレベルイーターは使わない方が良いかもしれん。自分よりかなりレベルの低い奴は普通に倒すか。


「悪いけど、こいつらの金目の物を回収してくれ。俺は投降した奴にアジトの場所を訊いて残党を始末してくる。アジトを残すとまた悪党が集まるかもしれん」


 宝を奪うついでに潰して措かないと。また拐われた人間が居るかもだし。


「回収は俺達に任せて措いてくれ。あと兵士を何人か連れて行くか?」


 事情聴取をした兵士が訪ねた。


「いや、俺1人で充分だ。ユリアも休んでいてくれ」


 ユリアに敵が来たら逃げる様に言い含め、盗賊を1人連れてアジトに向かい歩き出した。


 アジトには20人くらいの女盗賊が居たので、道案内させた奴も含めて皆殺しにしてから宝を全て奪った。

 牢屋に居た女の子達は、13人全員売り飛ばされるところだったらしい。

 幸い処女の方が高く売れるので無事だったそうだ。女の子達のお尻を撫でながらアジトを爆破した。

 そのお陰で爆裂魔法(1)のスキルが手に入った。落石を爆破した事を思い出して、便利だと思い使ってみたら巧くいった。


 襲い掛かる魔物を倒しながら魔導列車に戻ると、既に瓦礫が片付けられていた。


「ご主人様、お帰りなさい!!」


 走って来たユリアを、今度はしっかり抱き締める。もう血は乾いたので問題ない。


「ご無事でしたか?お怪我は無いですか?ユリアは寂しかったです!抱っこして下さい!」


 頭を撫で、キスをして慰める。後ろに居る救出した女の子達がキャーキャー言っている。

 一頻(ひとしき)りユリアとイチャイチャした後、乗務員に女の子達の世話を頼んで列車に乗り込んだ。


「ご主人様!ユリアはもっと強くなりますね。危険な場所に行くご主人様にお供出来る様に」


 向かい合わせに膝に座り、ユリアが見上げてくる。真剣な目が可愛くてぎゅっと抱き締め、愛し合った。



 ユリアが後片付けをしている横で、俺は剣の手入れをした。リリーの母親の鍛冶の腕は良いのか、刃こぼれ1つ無い。

 リリーが一人前になるのが楽しみだ。俺もダンジョンで貴重な金属を手に入れて待とう。


 後片付けや武器の手入れも終わり、ユリアの肩を抱いて購入予定の家の話をする。


「ユリアは小さいお家(うち)にしか住んだこと有りません。大きいお家だとご主人様とくっ付けなくなりますか?」


 必死な表情で訊ねるユリアが可愛い。


「大丈夫だ。小さい家でも大きい家でも女の子が増えても、いつだってイチャイチャするぞ!俺とユリアは恋人でも有るんだ。遠慮はいらない」

「良かったです!それならユリアはどんなお家でも構いません!ご主人様と仲良し出来ればユリアは嬉しいですっ!」


 ユリアの希望はラブラブ新婚夫婦生活の送れる家だな。俺はデカイ家が良い。

 あちこちに別荘を建てて金持ち気分を味わおう。屋敷の管理する人を雇えば雇用促進にもなる。

 孤児や生活に困っている人を雇用して神様に恩返しをしたい。不幸の内に死んだ人を助けてるそうだし。


 金は悪党や馬鹿貴族を倒して奪えば良いし、この世界に無い物で商売をしても良い。

 今回手に入れた現金と手持ちを合わせたら、日本円にして40億円くらいの現金が有る。

 宝石類などの資産を売れば更に増えるし、家具類も貴族の屋敷から全部奪ったので買う必要がない。


 王都に着いたらやる事がいっぱい有るな。きっとユリアと一緒に幸せになるぞ。

 隣に居るユリアのお尻を撫で、2人で景色を眺めていると、視界に小さく城が見えた。


「ご主人様!ご主人様!見て下さい!お城です!」


 一際巨大な建物だな!街の外壁では半分も隠せない程でかい。大国なだけ有って立派な城だ。

 見た目の美しさと防御力を兼ね備えた城壁、高い尖塔は視界を遮(さえぎ)る物も無く、遥か先まで見渡せそうだ。


 徐々に近付くと圧倒される様な大きさだ。日本にも巨大な建物はいっぱい有るのに、こんなに感動はしないのは何故だろう。


 魔導列車が減速して街の外壁に近付くと、専用の門が開いてそのまま街に入った。

 駅に着くとユリアは待ちきれないらしく、ソワソワして街並みを眺めている。

 切符を渡して料金に間違い無いか確認を終えると、直ぐに駅を飛び出した。


 駅周辺の建物は綺麗で、落書きもゴミも無い。浮浪者の姿も無く、治安が良さそうだ。

 駅に向かう人と駅から出る人でいっぱいなので、ユリアと手を繋いだ。


 駅から離れると観光客目当ての露店が立ち並び、客引きに精を出す商人、土産物を買う旅人やデートをするカップルで賑わっていた。


 喉が渇いたので、プリルと言う桃に似た味の果物のジュースをユリアと飲んだ。

 木のコップを店に返して散策する。ユリアが目立つのか老若男女問わず振り返る。

 エロい目で見てくる男達はレベルを奪っていく。美少女をエロい目で見て良いのは俺だけだ!


 絡んで来た連中には例外無く股間クラッシュして、美少女のお尻は撫でていく。

 俺の調子も絶好調だ!愛する恋人と美少女達が居れば俺の人生大フィーバーなのだ!


 獣人族のシッポや耳を触って引っ掻かれながらもお尻を揉む。はっちゃけ過ぎたらしくユリアにメッ!されてしまった。

 それでも懲りずにユリアのお尻を撫でて機嫌を取り、風呂付きの宿を探して歩く。


 市庁舎が有ったので宿を訊いてみようと寄ったら、既に捕らえた盗賊が兵士に引き渡されていたらしく、職員が声を掛けて来て俺に褒賞金を渡した。


 盗賊のリーダーは賞金首だったらしく、全部で大金貨5枚も貰えた。兵士では歯が立たず、騎士団が動くと出て来ないので相当困っていたみたいだ。


 被害者も大勢居た様でかなり感謝された。宿の紹介状まで貰えたのでラッキーだった。

 金持ちが泊まる宿に半額で泊まる事が出来るそうだ。国の制度で、貢献した者は多少優遇される。

 何にしても良い宿に安く泊まれるのは有り難い。2~3日部屋を取って、明日にでも家を探そう。


 俺達は紹介された宿に手を繋いだまま向かった。国の紹介する宿はだてでは無いらしい。

 外国の美術館みたいな大きく綺麗な宿だった。ドアの前にも従業員が立ち、ドアを開けてくれる。

 馬車で来ても大丈夫な様に大きな停車場も有り、駐車場もでかい。

 馬丁も付き至れり尽くせりだ。フロントで手続きすると後払いだった。やはり格が高い。


 部屋に案内されて向かうと、30畳は有る部屋だった。ベッドはキングサイズで天幕付きだ。

 貴族気分でユリアとイチャイチャ出来そうだ。ソファーもフカフカして座り心地も最高だ。


 落ち着かないユリアをお姫様抱っこして浴室に連れて行った。水道の代わりに水が出るマジックアイテムが備えて有る。

 魔力を込めると水を熱するマジックアイテムも有り、魔力操作が出来ない人は宿の従業員に頼む。


 俺とユリアはお風呂で愛し合いながら旅の疲れと汚れを落として、夕飯の時間までベッドで絡み合った。

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