始まりは小さなキッカケ
読みにくいとは思いますがよろしくです。
多分、運命ってやつはすでに決まっている。
僕たちは敷かれたレールの上しか走れない電車で、日記というものは過去のことを記録しているものとじゃなくて、実はすでに完成している脚本を書いててるだけなんじゃないかって、僕たちがどんなに足掻いたって変えられないもの。
そう考えた時、僕は人生が無性につまらないものに変わってしまった。
ありきたりの日々を過ごして年老いていくだけの人生。
夢も自然となくなってしまった。
そんなある日、僕は彼女と出逢った。
彼女と逢って閉鎖的だった僕の心は少しだけときめいた気がする。
キッカケは覚えていないけれど多分誰もが気にも留めないほど些細なこと。
僕はその些細なキッカケを待っていたのかもしれない。
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ふと目が覚めるとあたしは浮いていた。
そこにおかしな点はどこにもない。
あたしはこの惑星を統べる人だから?
浮いていたって不思議じゃない。
おかしいのは目の前にいる人間があたしを見ていること、見ることのできないはずのあたしを見ていることだ。
あたしは生まれてから一度も人間に指を差されたことも触られたこともない。人間が透明人間という言葉を作ったけれど、あんな感じ(あれは触れられるけど)。
だから、今目の前にいる人間が寝ているあたしとぶつかって尻餅をついた後、あたしを見て驚いていることに驚いている。
けど、まぁそんなことはどうでもよかった。
「おなか空いた」
実際、そんなにおなかは空いてなかった。