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第十一話 白だけど黒ってことで話進めます

 今日はサラとお茶会。そして私がサラに大噓をつく日。

 ポツダムを尾行して一日、彼は怪しい行動はあったものの、クロまではいかない。つまり私のアルバータとの恋が上手く行かない! 大問題!

 だから私はポツダムを尾行した結果黒田とサラに証言する。


 さすれば、ポツダムを追放して私とアルバータの恋が実る!


「どうだった? ポツダムは」


 サラは期待していないようにクッキーを摘まむ。


「ふふん! 聞いて驚きなさい! 彼はクロよ!」


 私はクッキーを口に運ぶサラに大声で宣言する。しかしサラは変わらず口を動かす


「どうよ! 一日ポツダムを追いかけて分かったわ! あんたが怒るのも納得。彼、怪しい行動ばっかり」

「怪しいって、どんな?」


 サラは興味がわいてきたのか質問をする。


「え、うーん……」


 私は大急ぎで嘘を考える。怪しい人の特徴は……。


「しょっちゅう後ろを振り返っては、大声を出して、周囲を威嚇するの。そして食堂では一人ぽっち。おまけに周りの人はポツダムをチラチラ見る。でも声をかける人はゼロ。自室に戻るルートは王宮3周。部屋にロッキーを呼びつけたと思ったらロッキー殴っちゃうし。ロッキーが出て来たと思ったらあざサラ家のポツダム。

 聞いてるだけで呆れるでしょ? 黒確定よ、これ」


 私はサラの反応を窺う。彼女は考え込むように頬杖をつく。


「そうね。黒かもしれないわね」


 よっしゃ! 作戦通り!


「王様たちが帰ってこないのもおかしいわ。ポツダムは馬車をすり替えることも難しくない立場。彼は王様と仕事もしているし、信頼されていたはず」


 サラは眉をひそめて私を見る。


「国外追放、幽閉、どっちがいいかしら?」

次回 第十二話 推定有罪。ギャル的にはそっちが正義

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