表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『転生違法世界 〜俺、バレたら即死です〜』  作者: 甲斐悠人
第十二章【災厄の鐘、覚醒する意思】
136/139

第12章122【第パンと影と追憶と】

パンコンテストは予想以上の盛り上がりを見せていた。


 ルルは焼き上がったばかりのパンをテーブルに並べ、審査員たちの反応に内心ドキドキしながらも、どこか誇らしげだった。


 一方、かおるはその様子を遠巻きに見ながら、アリシアと共に屋台の隅へと向かっていた。


 「……やっぱり気になるの? あの二人のこと」


 「うん。特にルーク……あいつ、何かを探っているような目をしてた。俺たちと同じ、異世界の匂いがする」


 アリシアがそっと手を重ねる。  「……なら、先に動こう。あの穏やかさを壊される前に」


 その時だった。  クレアが急ぎ足で彼らのもとへやってきた。


 「かおる、アリシア。ルルが……人混みの中で、何かに気づいたみたい」


 「なにがあった?」


 「彼女、見たらしいの。“ルークが誰かと話してる。あれ……教団の印があった”って」


 かおるの眉が一瞬ピクリと動く。


 「ついて来い。状況によっては――」


 「ええ、逃がさない」  アリシアの声には、静かな決意が込められていた。


 パンの香りが漂う広場に、不穏な風が吹く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あとがき: 読んでくださってる皆さまありがとうございます!書籍化目指して頑張るぞ!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ