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『転生違法世界 〜俺、バレたら即死です〜』  作者: 甲斐悠人
第十一章【陽だまりの中で、約束の続き】
112/139

第11章99【村に吹く、新しい風】

次の話で、ついに100話です!これからも頑張ります!

昼下がりの市場は、活気に満ちていた。かおるとアリシアは、日用品の買い出しに出ていた。


 その時──村の門前に、見慣れぬ馬車が止まった。


 ひとりは、長い金髪をポニーテールに結い上げた女性騎士。名前は【クレア・フィッツジェラルド】。元王都の騎士団長で、現在は放浪の旅をしている。


 もうひとりは、小柄で眼鏡をかけた少女【ルル=シェイル】。自称・天才魔道具職人で、妙におしゃべりだが愛嬌がある。


「うわっ、ここが例の“異世界転移者の住む村”かぁ~!いろんな意味で怪しい空気感じるよ!」


「ルル、静かに。……あなたたちが、この村の守り手たち?」


 クレアの問いに、かおるは笑って答えた。「まあ、そんなところかな」


 その日から、村にまた新しい風が吹き始める。


 ルルは魔道具で広場に謎の噴水を作って子供たちに大人気。クレアは鍛冶場で村人たちの剣を鍛え直し、尊敬を集めていた。


 穏やかで、少し賑やかになった日常の中で。


 かおるはアリシアと、村の坂道を並んで歩いた。


「……にぎやかになったね」


「うん。けど、こういうのも悪くないな」


 彼の言葉に、アリシアはそっと手を握った。


 ──静かで、幸せな日常の一日が、また終わろうとしていた。

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あとがき: 読んでくださってる皆さまありがとうございます!書籍化目指して頑張るぞ!
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