第8話 6年生
よろしくお願いします。
1月、俺は11歳になった。そして6年生になった。
去年と同様、支援センターに向かった。支援センターの職員と相談し、傭兵科と探検科を中心に登録することにし、必要に応じて他の科も登録した。
全ての科目前期と後期がセットで、1週間のローテーションがこれで完成した。
また、特別科目として6月は探検科の長期遠征が入りました。
①探検現場演習
②探検現場演習
③休み
④戦闘学
⑤休み
⑥午前:商学概論、言語学 午後:基礎薬学、戦場医学
⑦休み
探検現場演習は去年と同じエリアで基本ソロだが、チームを組む場合は後輩の5年生と合同で行うこともあった。俺は中衛または後衛で敵の始末とサポートに回ることが多い。
傭兵科は過酷さが増し、ルバイ教授から気力向上のためと称してのしごきと食育(バランスと大盛)がメインとなり、これらは泣きそうなくらいきつかった。食堂メニューはすべて教授からの指示されたメニューしか出てこない。
さて、既に6月になり長期遠征へ。
なんと遠征先は地上世界のであった。
魔族になり初の地上世界、つまり人間が多い世界である。
場所はアベル鉱山。歩いて1日程のところに人間の町がある危険な地帯でもある。
この鉱山には地場の魔物が住んでいて、どの魔王にも所属はしてないが魔王ミランゴとは不可侵条約を結んでいて、今回はパンス将軍を介して入山許可と採掘許可を得た。
ルートは城下町から領土内の魔界のゲートから地上へ。そこからパンス将軍の小隊と合流、さらに2日行軍して鉱山のふもとへ。
この遠征で5人で1チーム、6チーム編成という今までで最大規模の編成であった。
第1チームはルバイ教授と6年生4人、ふもとで待機組。
第2チームはドラーブ教授と6年生4人、探索組。
第3チームは6年生5人、補給運搬組。
第4チームは6年生5人、第3チームの護衛組、ふもとと採掘場の往復で運搬組と共に往復する。また途中で1度パンス将軍の砦に行き、採掘品を置いてから資材を補給し、ベースキャンプに戻る。
第5チームはパンス将軍の小隊5人、地上での道案内(往復)、鉱山内では第2チームに2人、第1、第3、第4チームにそれぞれに1人に分かれる。
城下町からゲートへ、そして地上の攻略部隊のいる砦に行きパンス将軍に挨拶。
その後第5チームと合流しアベル鉱山へ。途中、人間の集団、多分キャラバン隊とニアミスしたが見つかることなくやり過ごした。
さて、俺の所属は第4チームである。攻撃力は弱いが索敵の上手い奴、攻撃力は弱いが回復魔法ができる奴、近接攻撃が得意な奴、将軍の縁者である第4チームのリーダー、そして俺の5名。
鉱山のふもとにつき、第2チームと第3チームは採掘場へ向かった。
第1チームはふもとでベースキャンプ作成。
第4チームは第1チームと共にベースキャンプ作成後の翌日に採掘場に向かった。
地場の魔物と戦闘することもなく人間の気配を感じたら迂回していたので戦うことなく第2チーム達と合流。
その後、第3チームと共に行動した。
鉱山に入って10日後、第3チーム、第4チームはパンス将軍の砦に向かった。
2日後、パンス将軍の砦に着いたが砦は廃墟となり、魔族の気配がなかった。
この異変を知らせるため俺たちは急いでベースキャンプに戻ろうとしたが、人間たちに見つかりそのまま応戦。
散り散りバラバラになってしまい俺は一人で3人の人間と応戦していたが相手はDランカー1名とEランカー2名。数の力で押し切られてしまい、受けが間に合わず全身に斬撃と魔法攻撃を受けてしまい倒されてしまったのであった。
今回は運が良い方なのでまだ生存できてます。
しかし、次回の運次第では・・・。
次週も投稿予定。