第7話 また入学、5年生
よろしくお願いします。
1月、俺は10歳になった。そしてイリヤ第4アカデミーの5年生になった。場所は城下町ミランゴの一角だが少し町はずれにある所。
今年から開校、在学生は俺たち約100人、5年生のみ。そのため他のアカデミーより規模は小さい。
そして学部は商学部のみ。他のアカデミーとは何もかもが違う。そして先生達の紹介。
校長のミランダ・フォーン。イリヤ将軍の従姉妹。担当教授は商業科のインパ、傭兵科のルバイ、探検科のドラーブ、国際科のラーウォの4名。あとは学生総合支援センター長のハオー、アカデミー料理長のメイ、学生寮の最高責任者のタルス、保健医のレイヘ。
健康診断後、ステータスの計測へ。
ステータスは簡易測定で戦闘力Eであった。なお、本当のステータスはこんな感じ。
ウノー
戦闘力 E(D)
気力 F+
魔力 E+
術力 E
アクティブスキル
火炎魔法 E
真空魔法 F
暗黒魔法 F+
銃杖術 E
銃杖召喚(どこに銃杖があっても手元に召喚可能)
パッシブスキル
魔族の神の加護 E
異世界の創造神の加護 A+(運の良さを上方補正、補正量はランダム、一定確率でラッキーパンチを自動発動。)
※この世界のスカウターの測定は異世界の加護の検出ができないのでスカウター測定での戦闘力は低く表示されます。
5年生~7年生は商学部の全科を学び、8年生から商学部内のいずれか科に所属することになる。
さらに5年生からすべての科目は選択になっており7年生までに履修した科目を基に科の配属が決まる。
1年で前期後期が分かれている。1月~5月が前期、7月~11月が後期。
5年生はどの科も前期と後期がセットになってるのでこの登録で後期までってことになる。(セットの場合、合否は後期終了後にまとめてでる)
既に将来の方向性を決めろ、と言われてる感じかな。
早速支援センターに向かった。支援センターの職員と相談した。その結果、傭兵科と探検科を中心に登録することにし、必要に応じて他の科も登録した。
探検科は現場で実習。近場で軽く遠征するので週に1回、1泊2日で丸2日潰れる。傭兵科は探検科の翌々日に登録。訓練と実戦でこれも丸1日潰れます。
あとは戦場基本医学と言語学と法律学と経済学をそれぞれ登録した。1週間のローテーションがこれで完成した。
①探検現場演習
②探検現場演習
③休み
④戦闘学
⑤休み
⑥午前:戦場基本医学、言語学 午後:法律学、経済学
⑦休み
探検現場演習はお題は簡単、ソロもしくは2~5人でチームを組み、前衛、中衛、後衛のポジションを決めて洞窟や山、森林や郊外への道などを通り、魔物の討伐や目的物を採取して提出。
合否の判定は生き残る事は絶対で、探検参加回数、提出物の有無、魔物の討伐の成果などで決まる。
俺はソロで森または道中での魔物討伐が多い。洞窟は罠があったり敵に囲まれて逃げられないことがあったりするのであまり行ってない。山は道が険しく飛翔できないと狩れない魔物がいたるするのでこちらもあまり行かない。たまにチームを組んでも前衛は敵の察知、強さの計測、罠の解除が上手い奴がなり、中衛は指示役、運搬役、鑑定役がなるので後衛でしんがり役をやることが多い。この学校、強い学生はあまりいない。なので弱い前衛、戦いを怖がってる中衛の場合は指示役の元で俺一人で狩りをしています。この探検科に関してはそこまで危険なことをしてない(中衛がびびりすぎて危険ゾーンに行けない)し、敵も雑魚ばかりなので順調に合格できそうである。
傭兵科はあれだ、1年生の時みたいに基礎体力を鍛える訓練が多い。あと、水中で戦うこともあったりしてこれがかなりキツい。息をするため口に機械仕掛のエラを加えて戦闘。動きは取りづらいし火炎弾は使えないし。
あと、魔法やスキル習得もこの授業でやったりもした。これは楽だが成果はイマイチかな。あと、ランキング戦はこの学校ではない。他校に遠征で任意参加なので全く参加しなくてもよい。この科目に関しては出席して地獄を見れば合格できそうだ。
後の科目は微妙。特に言語学と法律学が難しい。戦場基本医学は種族によって使っていい回復薬品とか応急処置とか。そのあたりは覚えることは意外と少ない。経済学はまだ簡単。
こうして前期と後期のすべての授業、試験を受けた。
なお、長期休暇は実家に帰って実家暮らしを満喫した。
試験結果は言語学と法律学を落としたが後は合格できたので無事に6年生になった。
今回はとても運が良かったので偶々感を盛りました。
次回も来週投稿予定。