18話 ゲート作成
気付けば俺も19歳。今は地上の中立国バルカドで絶賛活動中。
昨年のことを思い出す。
パンス将軍の元に行き、結果、パンス将軍を特使として俺も付き添いでバルカドに行く事になった。
イリヤ商事からは俺が筆頭で営業部から2名(創造神ダイアナの加護を持つ者で出向できたもの)応援に来てくれた。
俺はパンス将軍の一行と連携し、先行してジュミラ領への道中を確保。パンス将軍が魔王ジュミラとの交渉中は城下町でバルカドに向けて準備と交易。
大きなトラブルがないままジュミラ領のゲートを使いバルカドへ。
パンス将軍とともにバルカドに着くとバルカドの国王と交渉へ。
俺はパンス将軍と同行していたゲート技師とバルカド近郊付近を散策、ミランゴ領と繋ぐゲートの位置を選定。
イリヤ商事の営業2名はバルカドの城下町で交易と補給、待機であった。
そして冒頭に至る。
気付けばミランゴから離れること早1年。しかしバルカドに行ったはずのはね仙人には会えず。
パンス将軍一行とイリヤ商事の営業2名は既に一時帰国した。
俺とゲート技師などの技術者数名はバルカド城下町から南西に5kmほど離れたところの森の中に仮拠点を作りゲート作成をしていた。
必需品などは既に拠点に揃ってたので俺の役割は周囲の警戒、つまり技術者たちの護衛であった。
この拠点付近を縄張りにしてる魔物ども(見た目は緑色の爬虫類系の4つ足魔族)とは共闘関係を築けたし(一部武力を行使したので割愛)、バルカド関連以外の魔物はほぼ見かけない。たまに人間どもが近くに見かけるくらいが問題だが、拠点に近づいてきた奴らは全員仏様になってもらいました。
まぁ対して強くなかったから問題はないだろう。
ゲート作成も完成形が見え始めたころ、婚約者のアイムから手紙が。
要約すると俺の子を身ごもり、(手紙が届くころには)出産予定だと。男の子が生まれる予定で名前はリュート。俺が戻り次第結婚式や様々な手続きを、と。
俺も気付けば子持ちの父親。
これはなんとしても手柄を立てて帰国せねば。




