第17話 いざバルカド
どうも、17歳にして社会人2年目のウノーです。
相変わらず交易部で城下町ミランゴ付近を這いずり回っております。
体が資本なので休息と修業はマストです。
そんな俺ですが、アイムと婚約することになりました。
・・・俺の近況は以上です。
魔界と地上では少し動きがあったみたい。
去年、暦でいう紀元後76年12月某日に地上のバルカドと魔王ジェミラとの間に通商条約が締結されたようです。
はね仙人様もその関係で地上に行ったのでしょうか?
音沙汰はなく、まだ戻ってきておりません。
それでもこの1年も俺は変わらず似たような仕事に精を出すのでした。
そして気付けば18歳、社会人3年目になりました。
若くして交易部地上遠征課の課長になりました。年俸は約400万G。
課に所属するのは俺だけですがある程度予算や遠征ルートなどの選定に関する裁量が認められました。
基本、営業部が地上で交易するための移動のサポートがメインです。
この課は新設された課でやはりバルカドの国交の話からミランゴ領も加わることになり、その一環でパンス将軍の軍だけでなく民間、すなわちイリヤ商社をはじめとする企業も参加することに。
ただ、ミランゴ領から地上へのゲートは無くなったままなのでジュミラ領を経由してバルカド領に行き、バルカド領付近にゲートを作る。その役割を交易部地上遠征課、つまり俺の仕事となるわけ。
最も、ゲートを作るにはパンス将軍の許可と助力はいるし、バルカドの許可を得る必要がある。
そこも俺の出番。
俺は創造神ダイアナの加護を持ってるのでバルカドに自由に入国できるし、国王は無理でも大臣なら謁見できる可能性がある。また、パンス将軍は学生の時に地上への遠征に行った時からの縁がある。
会社の役員どももそのあたりを考慮し俺を課長にしたと言ってるしな。
とりあえず、パンス将軍に相談に行き、バルカドにゲートを作成するため動き出したのであった。




