第16話 社会人1年目
ある日、魔族の神ドレアムは神々を集めた。
ドレアム曰く、あと数年で最強の魔族が目覚めると宣言した。
人間の神ウエス・クリスは呆れていた。大魔王討伐からまだそこまで時が経ってない(神感覚で)のにまたかというのと
その魔族は確かドレアムがこっそり(創造神ダイアナに対し)魔改造した奴だろ、私は知ってるぞ。
それを使って賭けでもしようっていうその神経に対して。
てかここで喋っていいのか?禁術だろ、それ。ダイアナに〆られる案件じゃないのか、これ。
・・・やっぱりダイアナ怒ってるぞ。もう私は知らんぞ。
まぁドレアムと海の神ポセイドンと龍の神シェンロンの意見も一理はあるか。
【大魔王討伐以降、地上の者共は増長しすぎている】と。特に人間は異種族に対しても、ましてや人間同士でも。
また地上の管理をシェンロン経由で委託された聖竜もたるんでるのでカツを入れるためにも神々はこれから地上で起こることを静観。
話の流れで結局は最強の魔族vs聖竜(+人間などの地上の生物を含む)の戦いという形で賭けが成立。
魔族側はドレアムとウエス・クリス、聖竜側はシェンロンとポセイドン、この賭けの胴元と見届け人(仲裁役)はダイアナに決まった。
あと、ダイアナによるドレアムへの説教と折檻も始まったのであった。
1月、俺は16歳になった。正式に社員となり年俸も約300万Gとなった。
勤務初日は健康診断から始まる。もちろん能力測定付きで。
能力測定は気力、魔力、術力、加護のランク測定。それ以外のスキルは対象外。
健康診断の結果は問題なし、能力測定の結果(スキルはステータスオープンで表示してるだけで測定はしてません)
ウノー
戦闘力 D+(C)
気力 D
魔力 D+
術力 C
アクティブスキル
火炎魔法 C
真空魔法 D
暗黒魔法 D+
爆裂魔法 E+
探知魔法 D
勁気功術 D
銃杖術 D+
銃杖召喚(どこに銃杖があっても手元に召喚可能)
召喚獣(メタルドラゴン、戦闘力D)
パッシブスキル
自己再生、回復 E+
魔族の神の加護 D
創造神の加護 D(召喚獣メタルドラゴンの戦闘力とこの加護の強さは相互作用。)
異世界の創造神の加護 A+(運の良さを上方補正、補正量はランダム、一定確率でラッキーパンチを自動発動。)
※この世界のスカウターの測定は異世界の加護の検出ができないのでスカウター測定での戦闘力は低く表示されます。
メタドラの能力は大きく変化してなかったので割愛。
基本的な能力はDランカーそのものであるが加護の力を考慮すればCランカーにギリギリ入れた位の実力になれました。
Cランカー、それは強者の仲間入りしたという証でもある。Cランク以上は上澄み中の上澄み、前世で例えるとスポーツ選手でいうオリンピックで国内代表選手になるための最終選考に
出場できる位の凄さではないだろうか。(オリンピックメダリストはBランク以上に例えた場合)
仕事の方は交易部陸上課のまま、今現在は城下町ミランゴの近郊の交易路保全に駆り出されている。
最近荒くれどもが出没しているようなのでそれらの駆除をしていた。
その駆除が一段落ついたら狩猟部の救援に現場に向かったり、町と町との物資の運搬の同行、軍部の要請で交易路の整備など割と雑務が多い。
新入社員にとってはちょうどいいかもだが。
日々充実してはいるが(社会人経験のある方はあるあるかも)時間が経つと似たような日々。自宅と職場の往復。遠征先といってもそんなに特別なことは起きない(魔界内で移動しているので)。
はね仙人は地上のバルカドという所に住む友人の所に行ったので道場にも通えず。オスカールとも音信不通。
でも、そんな俺でも恋人ができました。
同郷で幼馴染のアイム、俺の彼女です。
学生時代は友人の事故の件もあり縁が薄くなったけど、学校の卒業式に久しぶりに再会し、連絡をとるようになっていきました。
メタドラもアイムの事を気に入ってくれてるし、そのメタドラがアイムと付き合えとせかすような念を飛ばす(主従関係で言葉が通じなくてもお互いの意思が分かる)。
何度か会っていくうちに自然とそういう関係になりました。




