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魔族に転生、運も実力の内!?  作者: sakura540
第1章 転生、幼少編
15/20

第15話 卒業

よろしくお願いします。

1月、俺は15歳になった。そして学生最後の10年生になった。

卒業に必要な科目は卒業論文のみとなったので登録した。担当教授は商学部のアーモア教授。

会社からは卒業さえできれば履修科目は不問という通知があったので登録はしなかった。


さて問題の卒論だが、地球の日本の大学の商学系の卒論とは大きく異なり

名前、経歴、タイトル、本文、参考文献さえあれば内容は何でもよい。

全部で紙1枚でもいい。

但し、教授の研究に付随した内容に限るが。


俺は地上にいた経験から【地上の魔族から見る人間の脅威下での経済に対する影響】とそれっぽい事を書き、本文に着手した。

卒論は合間の時間にそれっぽく書いたり、学校にいるときにアーモア教授と相談した。


もっとも10年生も学校より就職先で活動してる方が圧倒的に多い。

5月までは城下町ミランゴ内の支店回りで物品の輸送、または探索部と共に近郊のの山に狩猟と採集しに軽く遠征したり。


そして6月中旬から12月まで再び城下町デニスへ長期遠征に行く事になった。

そして半年ぶりにはね仙人の元へ。

久しぶりに訪れた道場にははね仙人以外の人物がいた。その者は魔族、貴族風の格好で細剣使い、疾風の貴公子の異名を持つ。名はオスカール。

はね仙人の戦友の娘さんで魔王ジェミラ領出身、現在はほぼ1人で魔界の各国を流離う旅の詩人をしているらしい。(見た目は完全に男性にしかみえてないが女性。)

実際歌ってもらったがかなり上手であった。

そのオスカールも護身のためはね仙人の下で気功術を学んでいるとのことなので共に稽古をすることになった。

オスカールは見た目は華やかさがあり話しかけづらく見えるが割と気さくで休憩中はお互いの事やはね仙人とオスカールの父の昔話などの雑談をした。


もっともオスカルは旅人なので俺が再びはね仙人の元に来た時には既に別の国へ行っていた。

はね仙人の弟子は俺とオスカル以外にもいるがこの道場で見かけることは結局叶わないままはね仙人マンツーマン指導が続くのであった。


そしておそらく今年最後の道場通いになるであろう11月某日、この日もはね仙人の指導が終わり二人でいつもの居酒屋へ。

来年からしばらくははね仙人は魔王ジェミラ領経由で地上のとある国へ行くらしい。

そこに住む旧友に会いに行くらしい。

そのため送別会として盛大に飲みまくることになったのであった。(※俺はまだ未成年だけど魔族の飲酒に年齢制限はありません。人間はマネをしないでください。)


翌日、二日酔い・・・にはならず。魔族の体は構造が違うな。

会社の先輩方と合流し城下町ミランゴへ向かうのであった。



12月、交易中の大きな問題は無く城下町ミランゴに帰還。

今年の仕事が終わり年内は休暇となった。

そして年内の勤務最終日、新入社員一同は本社に集められていた。

来年からの正式な所属に関する辞令が交付されるためである。


そして今年最後のイベント、卒業式。

魔族は卒業と同時に成人となるので成人式と兼用される。

なお、在学生以外の者は学校ではなく町のイベント会場に行く事になるらしい。


式自体に思い入れもないし俺自身は行きたくもないが。(※作者も成人式などに思い入れはないのでそういう表現になります。)

結局参加したが感想としては親兄弟にお祝いしてもらうくらいのタルい儀式。

(※タルい:かったるい、ダルく思ってても表に出さず場の空気を読んで行動できるくらいの状態を表現しております)


学内に友人はいるがこういう場面で盛り上がれる程のじゃないし・・・。

この微妙な辛さが成人の儀なのかと思いやり過ごすことにした。


ある程度時間が過ぎ親兄弟も帰宅の途についたので俺も別の場所に移動することにした。

卒業式はムーア第6だが、そのアフターはイリヤ第4、それも生徒会室へ。

かつての生徒会長シゴージ、生徒副会長イツッゴ、会計ターザワ、書記ツオータ、広報の俺が生徒会室へ集まった。

シゴージはイリヤ第1の戦闘学部の陸上科を卒業、イリヤ将軍の本隊に所属。イツッゴはイリヤ第4の商学部商業科を卒業、旧大魔王領のベンガス町の武器防具店に就職。

ターザワはイリヤ第4の商学部会計科を卒業、城下町ミランゴのメガバンクに就職。ツオータはムーア第45の商学部国際科を卒業、魔王ジェミラ領の近郊に宿屋を経営。

現役の生徒会の了承の元俺たちは生徒会室で近況報告などを駄弁った後、飲み会へ。

酔って剣の舞を披露するシゴージ、座りっぱなしで足が痺れて動けなくなったイツッゴ、ターザワは謎の九九の段を大声で連呼、ツオータは樽単位で飲んでたが飲みすぎでKO。

俺は最初は飲んでたがカオスになってきたので酔っ払い共の介抱をしていた。解せぬ。

明け方にお開きとなり、俺はそのまま実家に戻るのであった。

次回も翌週投稿予定。

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