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魔族に転生、運も実力の内!?  作者: sakura540
第1章 転生、幼少編
14/20

第14話 9年生、学生で(仮)社員

よろしくお願いします。

1月、俺は14歳になった。そして9年生になった。

学校が始業するとさすがに勤務する時間は少なくなる。

授業は前期に登録を集中、それでも週2は勤務で後は学校に居座る日々。

スリルは少なめであったが充実した日々。

単位はいくつか取りこぼしたが必要な単位は取れた。


6月になり長期休暇が始まった。後期は授業登録は0になるよう調整できたので来年の年始まで学校にいる必要はなくなった。

そのため長期遠征ができるようになったので一度実家に帰省し、1週間滞在後に会社へ。

今年末まで仕事では初の長期遠征。


今回は城下町ミランゴから魔界で最も栄えている旧大魔王領のベンガス町、旧処刑場があったカサンドラ町を経由、魔王ジュラン領の首都である城下町デニスまで。

このルートをひたすら往復する。

片道で約3週間(移動だけなら片道1週間。町に寄る度に荷卸し、買付、休息を行う。)

往復6週間の4セットの24週、12月に完了する予定。


6月中旬、長期遠征が始まった。

俺は基本的に交易部陸上課の人員として参加。


パーティ構成は営業部(現地などで販売、買取担当)から2名、

交易部は交易部部長(運搬、保管担当を兼任)、馬車の管理担当、経理(帳簿管理、交易部部長の補佐)と

陸上課(陸上交易中の武力を含む問題解決担当)3名の計8名。


陸上課は新人の俺、入社100年以上の大ベテランで怪力無双の異名を持つ獣型魔族のダインと、ダインの3つ下の妹で力もあるが医術と回復魔法に秀でるブァム(獣型魔族、こちらも入社100年以上のベテランである)。

俺は索敵能力があるので隊の最前線での斥候役と戦闘時の遠距離攻撃でサポート役が主な役割となった。

町に滞在中は町の中にいれば基本自由(犯罪行為は除く)であった。


城下町デニスまでの道のりは生徒会の学生でも通るくらいの道で夜間に出てくるならず者(盗賊など)位で、国境の関所をはじめ各国の軍隊の警備も割るとあったりするので山や森の中の道なき道を行く事よりも簡単であった。


大きなトラブルもなく順調に各町を通過、気付けばカサンドラ町に来ていた。

この町は大魔王軍が捕らえた罪人などを監禁、拷問、処刑する所であったが現在は魔物の町として栄えている。

この町に4日間滞在する予定で、その間自由行動となった。


俺はカサンドラ町のとある一角に向かった。そこには廃れた道場があった。

ここにピエール先生の知り合いがいるはず。俺は先生からその人に手紙を渡してくれと頼まれていたのでお邪魔することにした。


周囲に誰もいなくて道場が開いていたので道場の中へ入った。まるで気配がない、静かな空間。

誰もいなかったので一度引き返そうとした時。


『・・・ふむ、お主、お陀仏であったぞ?』


俺の後ろから俺のうなじにつんつんとしてきた人物がいたようだ。驚きのあまり叫びそうになったのを我慢しながら話しかけてみた。


「お、オジャマシテオリマス。ここの道場の方ですか?私はウーノと申します。」


『ん?ウーノ君か。いかにも私はこの道場の主じゃ。知ってると思うがわしは【はね仙人】と呼ばれておるからそう呼んでくれて構わんぞ。で?何用かな?』


そう聞かれたので先生の手紙を渡した。先生とはね仙人は知り合いでかつては大魔王様の元で人間どもとの戦いに明け暮れた仲、つまりは戦友らしい。

とはいってもこのはね仙人は先生よりはるか年上で最低1000年以上は生きているらしい。


『あのピエールも気付けば学校の先生か。生きていれば何があるか変わらんものよ。・・・で、君の用はこれだけかな?・・・ふむ、では時間が許す限りわしの稽古の見物でもどうかな?』


こうしてはね仙人の稽古をすることにした。

ただ立ってるだけに見えるがあれは闘気法の1つ、操気術だな。体内の気力の制御を行う術。その術で全身の気力を均一に纏ったり、体のある箇所1点に集中させたりしている。

気力だけでなく魔力も同様にしている。気力と魔力を体の同一箇所にまとめたり別々の箇所にまとめたり・・・。

気力と魔力を同一箇所にまとめるのは出来るとして違う箇所にまとめるのは難易度がはるかに違う。それも体の各箇所で滑らかに・・・とは。


『ふう、まぁこんなものかな?ウーノ君、どうだったかな?・・・ほう、見えていたか。さすがはピエールの教え子といったところか。君もやってみるか?』


こうして俺もやってみることにした。

俺だってカセンという異世界の仙人から少し手ほどきを受けたのだ。

さすがにこの仙人ほどではないが少しは出来てるはず。


『・・・ふむ。ウーノ君は確か14歳だったか。それでここまで気の操作ができるのか。わしの若い頃より上手だな。・・・よし、いいだろう。君の時間を許す限り、ここでの稽古を許可しよう。・・・そうだな、そろそろ日も暮れてきたか。せっかくだから近くで夕食でもどうかな?』


こうして夕食を共にし解散。次の日も道場に通った。

仙人が使う仙術、もっともこの世界では気力を使う技=気功術、この気功術と仙術は根本は同じはず、なのだが精度と練度の桁が違いすぎる。

鬼ごっこやかくれんぼといった練習というより遊びみたいなのもやったりするが未だに1勝もできず。


そして出発の日が来たのではね仙人との修業は一旦終わった。教わった日々の鍛錬法で自己鍛錬しながら進み城下町デニスへ着いた。

ここも数日滞在後、今度は来た道を戻り城下町ミランゴに戻る復路へ。


この復路でも途中ではね仙人の元に行き修行という名のほぼ遊びをしていた。

そしてまた出発、城下町ミランゴへ戻った。


え?はね仙人の所に行く以外の自由時間はって?

再出発までの準備とか、先輩方と買い物と飲食したりとか、1人で町を散策したりとかかな。

あと、生徒会に所属してた関係でジュラン第1とムーア第1アカデミーに遊びに行きました。


ん?メタドラはって?

先輩や上司は知ってる事なので上空からの索敵、夜の見張番に利用したりしてます。



この交易も気付けば4セット目が終わり、間もなく12月を迎えようとしていた。

今後の予定は翌年の1月からの始業、詳細はその時の知らせるとの事。学校も休みのため実家に帰ることにするのであった。


次回も翌週投稿予定。

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