第10話 ウィザードタワーへ
よろしくお願いします。
俺は自身の召喚獣の存在を思い出し、召喚した。
出てきたのは機械仕掛けの竜、メタルドラゴンであった。
なぜか怒っていたような感じだったが何とか落ち着かせた。
言葉はしゃべれないが、何となくだが言いたいことと思っていることがわかる感覚がある。(以心伝心みたいな感じ?)
とりあえず名前が長く呼びづらいのでメタドラと名付けた。
俺はメタドラの背に乗り、そのままウィザードタワーの方に向かった。
海上を飛行中、襲い掛かる空の魔物を撃墜しながら進んでいったが途中、ワイバーンの群れ、いやワイバーンに人が乗ってる、あれは確か空賊っていう奴らか。
空から奇襲をかける盗賊、嫌な奴らに見つかったか。ワイバーン単体は戦闘力E+~D、それが30程いて、全てに盗賊が乗っている。
さすがに数で不利なので右旋回で大陸の方に逃げることにした。
追手は弓矢や魔法攻撃を放ってきたが狙撃と銃杖で跳ね返したりして応戦、しばらくして大陸の森の中に不時着し身を隠すことに成功。
盗賊たちはそのままどこかに飛び去ったのであった。
俺は被弾することはなかったがメタドラは魔法を数発被弾、緊急着陸の衝撃でメタドラは負傷したので召喚を解除した。
そして俺一人となった。ステータスで確認するとメタドラの全快は翌朝までかかるみたい。
森の中で彷徨うこと数時間、当たりが薄暗くなる頃に休める場所を見つけたので今日は休むことにした。
翌朝、俺はメタドラを再召喚し、行軍再開。この辺りは鉱山の北の山と川を越えた先にあるストップホルン領の森の中、この領土はホルン城と城下町があり、ホルン城北西にホルン港があったな。
位置的にここはホルン城の南西の森の中であろう。
この森は魔物が多いが人の気配はない。それにここの魔物は好戦的ではなく、むしろ臆病なためか向こうが遠ざかっていくような感じなため遭遇することなく海岸まで来れた。
日没のため、海岸近くの森の中で休息をとり、この日は終わった。
翌朝、海を渡ろうと周りを見たが、海は交易船、海賊船、軍艦などが縦断していて、空は魔物やら気球やら飛行船みたいなものが飛んでるので森の中に身を隠し続け、そして時間が過ぎていった。
そして日没となり、夜となった。そして俺たちは海を横断することにした。
夜は空には蝙蝠系の魔物、空賊がいる可能性を考慮し、海面すれすれを飛ので横断することにした。
俺の暗黒魔法で上空からも海上からも姿が見えないように夜の暗闇を利用、メタドラの背に乗り横断することにした。
数時間後、無事に対岸まで渡り切り、ここからは再び徒歩で森の中へ。
休めるところを見つけ休息、日が昇り北へ再び行軍。
そして砂漠地帯へやってきた。
砂漠は気候と魔物がやっかいである。昼は灼熱、夜は寒冷。
砂漠の魔物は主に蠍と蜥蜴、大蚯蚓などが生息しており、人間はもちろん魔族でもよそ者には好戦的である。
砂漠を歩くのも嫌なのでウィザードタワーまでは飛んでいくことにした。
空賊や魔物の活動を考慮し、出発は夜明け頃とした。
そして俺たちはウィザードタワーまで飛んで行った。
昼頃、俺たちはウィザードタワーに着いたが1階の入口に魔法の扉があり開けることができなかった。
タワーの屋上まで飛んでみたが入口らしき場所はなかった。
内部の状況が分からないので迂闊に破壊することができず結局タワー周辺の日陰で待つことにした。
今回は運がちょっといい程度だったので大きなトラブルはないもののすんなり魔界に帰還とはなりませんでした。
来週も投稿予定。




