表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

名前

作者: ナダ

人はなんにだってなれるんだよ

怪物になんかなっちゃいけない


漫画『MONSTER』から抜粋


人はモンスターにもなる

近頃耳にする、モンスターペアレント、モンスターカスタマー、モンスターペイシェント

親という立場、お客様、患者からの行き過ぎた要求


親と教師、店員と客、医療従事者と患者

名前のある立場どうしで、ぶつかり合う

権利と義務を争点として


名前と立場がはっきりしてるから、モンスターと認識される

これが、名もなき相手や曖昧な関係性になるとさらにバケモノになる


SNSなどによる匿名性、友人や恋人ではない人間関係、断絶した血縁関係など

権利も義務もない、ルールなんてまかり通らない

人間の欲望のままに、人を人とも思わないモンスターが誕生する


人は名前のない存在になった時、本性が牙を剥く

誰も知らないところで、誰にもバレないなら品行方正な行いをするだろうか

無名の一人として、その場に存在するのに責任感なんて持つだろうか


顔も名前もわからない集団の中に隠れた個は暴走する

普段はアイデンティティの枠の中に囲われている


男性、女性

大人、子ども

会社員、主婦、学生

職業、世間に向けている顔や性格

社会的モラル、責任の所在…


それらから解き放たれた人間の

抑圧されていた人の中に何を見る?


おどろおどろしいパンドラの(はこ)

愛しい恋人の携帯の中身よりも恐い


人の本質は善であると信じている

けれども、人間だもの

光だけの心ではない

全ては陰陽のバランスで成り立っている

心にも表と裏がある


悪とは、誰の心の中にもある裏の顔

恐れが、弱さが、自分可愛さが

残虐性、凶暴性、エゴを生み出す


自分さえよければいい

自己と他を分離した存在だと

全ては同じひとつであることを忘れ

その行いが自分に還ることも知らず

浅はかで愚かな怪物に成り下がる


私たちは尊厳ある崇高なスピリット

名もなき存在である


名前という縛りの中で、窮屈に生きている

名前から解放された正体が下衆(ゲス)の極みのモンスターだなんて嫌だ


人間は何にだってなれる

気高く光り輝く魂であれ


私は光

私は愛

私は真実

私は、大いなる私


どこまでも進化していくスピリット

より高く、より軽く、より良くなる


平和を愛し

全ての存在を尊重して

光になる


光に名前など要らない

美しく輝くだけ

あの夜空の星のように

闇の中で輝く星になれ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ