ライブ曲『笑顔のうた』
「みんなおつかれー! ラスト1曲やりきろう!」
ラスト約1曲『まっさら』を披露したラブリーピース、バックバンドとしてステージに君臨し続けたつばさとこまちは一旦控え室に戻った。水、スポーツドリンク、エネルギーインゼリーを飲みながら少々休憩。アンコールに全力で臨む。
「いやあ、さすがに疲れたね。笑ちゃんパワフル!」
パイプ椅子に座って5百ミリリットルペットボトルのスポーツを一気に飲み干したこまちは、ふひ~と項垂れた。
「ブラックサイダーとの戦闘に比べれば、このくらい楽勝だよ! ね、幸来ちゃん」
「私は脚の震えが止まらないわ。ブラックサイダーだったら股間を蹴って言葉攻めしたときの悦楽があるけど、ライブはお客様の視線が突き刺さるから……」
「日曜朝のヒロインとは思えないすごいことをさらっと言うのね」
と言うつばさも、妖艶な目でニヤリと口角が上がっている。
目の前で憧れのラブリーピースから夢をどんどん奪われてゆく思留紅。こうして少女は大人の階段を上ってゆく。
「それじゃあ、ラストは円陣組みますか!」
七人は円陣を組んで、
「愛と平和を守るハートフル少女、ラブリーピース!」
ラブリーで組んだ肩を解き、両手の親指と人差し指でハートをつくる。ピース! でそれを、天に解き放った。
◇◇◇
『笑顔のうた』
作詞、作曲:ラブリーピース、翼、小町
編曲:逢瀬川紗織、逢瀬川思留紅
きょうはライブに来てくれてありがとう
何も知らないこの街に来て
素敵なみんなに出会えたよ
突然の出来事に涙止まらない日々
みんながいたから乗り越えられたんだ
もしもいまあなたが
闇の中にいるなら
思い出してラブリーピース
夢を描いて
幸せな未来が来ることを
思いを心に留めて紅の空
潮風に吹かれる浜昼顔
咲き誇る純粋に
翼を広げた十色の小町は
いま飛び立ってゆく
心からあふれる笑顔のために




