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ハートフル少女ラブリーピース! ~届け、私たちのミュージック!~  作者: おじぃ
1月

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83/93

まっさら

 最初に披露した曲は、テレビアニメ『ハートフル少女ラブリーピース!』のエンディング主題歌『ハッピーになる魔法』。


 アニメ放送当時、エンディング曲のダンスはちびっこや大きなお友だちを魅了し、真似して動画サイトにアップロードする個人や団体も続出した。


 他方、観客の約半数を占めるつばさとこまちのファンは若干引き気味の様子。これが合同ライブの難点だったりする。そこで、アニメ『ハートフル少女ラブリーピース!』の挿入歌の中でいくつかあるバラードも披露し、そちらのファンにも配慮した。


 5曲披露したところでメンバー紹介。寒いので手短に。つばさとこまちも登壇した。まみ子はいつの間にか姿を消していた。


「ということで、メンバー紹介でしたー! これからも音楽で世界を笑顔に! ハートフルにしていきます! さて、ちょっと寒くなったので、体操でもしましょう! アップテンポな曲で、いっきまーす! 『ラブリー体操第1!』」


 イントロが流れ出した。体操曲なのでゆるやかなピアノ曲かと思った観客もいたようだが、ドゥックンドゥックンしたアップテンポな曲。歌わないが、体操にはつばさとこまちも参加。


「はーいそれでは両手を上げて、半分しか埋まってない席を存分に利用して、ジャンプジャンプジャンプジャンプわんつーさんしーファーイブシックス!」


 体操は子どもでも真似できるように、両手を上げて膝を叩いたり深呼吸をするだけの簡単なもの。冬の寒さで冷えたからだを温めるのが目的。客入りがキャパ半数を超えた場合、この曲は披露せず、別の曲にした。


「オーイエイ!」


「オーイエイ!!」


 笑の掛け声に応じる観客。


「イエーイイェイイェイェイェーイ!」


「イエーイイェイイェイェイェーイ!!」


 つばさとこまちのファンも巻き込んで、会場を一体化してゆく。この流れで次の曲へ。


 ハイテンポな曲を3曲続け、つばさとこまちのバラードコーナーへ。アップダウンのバランスを考えながらセットリストを組んだ。


「さてさて日が暮れてきたところで、残り約1曲となりました! 日本語とは曖昧なもので、‘約’1曲でございます」


 と、茅ヶ崎市民なら聞いた人も多いであろう地元出身某ミュージシャンの文言を借用した。


「えええー!!」


 ライブの終わりを惜しむ観客たちの声が、ステージに響く。


 一方、2時間以上観客の視線に晒されてステージに上がったままのメンバーは疲れ気味。虚ろになる目と震える脚を笑顔で誤魔化している。笑と、サブギター、サブベースとしてステージに立っているつばさとこまちにはまだ余裕がある。


「ありがとう!! ありがとおおお!! みんなが来てくれたから、ここまでやり抜けたよおおお!! それじゃラスト約1曲、聴いてください!」



 ◇◇◇



『まっさら』

 作詞・作曲:桃原笑・海風幸来・桜野花純・桃原夢

 編曲:逢瀬川思留紅・逢瀬川沙織


 まっさらな空

 果ての見えない水平線

 僕はどこへ行こうか

 行き先がわからない


 僕は何がしたいんだ?

 幸せに生きていたい

 幸せってなんだ?

 この胸に問いかける


 何気ない日常が幸せ

 なんとなくわかるけど

 胸がざわつくんだ

 疼くんだ

 もっと自分を解き放ちたいんだって!


 この世界に散りばめられた無限の可能性

 思いっきり走って立ち止まって見つけて見よう

 大きな海にきらめくまぶしい光と

 足元で光る砂粒ひとつ

 ぜんぶぜんぶ力にして

 

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