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嫁の嫉妬と永遠の幸せ

すみませんm(_ _)m

題名は黒鬼(嫁)と読みます。

本編での黒鬼は(こくき)です。

続きを出すの遅くてすみません。

二人の婚姻話が速く進み過ぎてしまい、私は大切な事を聞かずにいた。自身の理想に完璧に合致する菊乃との婚姻話は、私の合理的に考える思考回路を狂わせるには十分だった。


「すまない菊乃、少しだけ質問してもいいかな?」


私の問いかけに菊乃は嬉々として答えた。


「もちろんです!わたくしに答えられる範囲であれば何なりと聞いてください。・・・ち、ちなみにですが...私は生娘です...よ?」


完全に地雷を踏み抜いてしまった。やはり恥ずかしいのだろう。顔は赤面し、少し俯いているにもかかわらず涙目ながらしっかりと私を捉えて離さない。

これだけで今すぐに抱きしめてあげたい程愛らしい。

徐に手を伸ばし菊乃の頭を撫でる。

菊乃は目を細め嬉しそうに笑った。

これは反則です、大概のことを許せてしまいます。


「それはとても...嬉しいですね。しかし今聞きたいのは、現在の私の状況です。私が今いる場所は日本なのでしょうか。」


私の問いかけに菊乃は少しだけ真面目な顔になって話し始める。


「はい。人鬼争乱の後、我々鬼族は逃げ延びるためにある大規模鬼術を使いました。"鬼門渡し"と呼ばれる術で異世界との門を開ける術です。ですから、マサノリ様の質問への答えは日本では無いです。」


「そうですか...帰る手段はあるのでしょうか。リカが心配ですね。」


その一言で菊乃の周囲の雰囲気が一気に冷たく、暗くなったのを感じる。


「マサノリ様はやはり日本に帰りたいのでしょうか、わたくしなどと一緒にいるよりも日本が良いのでしょうか。」


捨てられた子犬の目である。


「そんな事はないよ、菊乃を誰より愛してる。誰より何より優先したいと思ってるよ。」


私の言葉にホッとした顔をした。しかしその次の瞬間には空気が凍った。


「ところでマサノリ様。リカとは一体ドナタデスカ。

わたくしと先程婚姻しておいて、他ニモ女デスカ。わたくしにはマサノリ様しかいないノニ、わたくしを捨テテ浮気デスカ?愛シテルッテ言ッテタノニ。」


明らかな誤解をしている。言葉は所々片言であり、目にはドス黒い嫉妬と執着が見て取れる。ゲームでは完璧に包丁か何かで刺される雰囲気ですね。しかし私とて彼女を愛すると誓った身、誤解を招く発言をした責任もある。菊乃を引き寄せ、強く抱きしめる。


「不安にさせてごめんよ。菊乃を置いて帰る事はないし、菊乃以外の女性を愛する事もあり得ない。」


「で、でしたら!リカとは一体何者ですか、説明を要求する権利は妻としてありますよね!」


菊乃は必死だった。やっと受け入れてもらえた夫を他に渡したくないのだろう。


「もちろん、しっかりと説明するよ。下手な隠し事や変な誤解を放置すると、円満な夫婦生活に歪みができてしまうからね。」


「はい...マサノリ様の事なら全て知りたい!わたくしを全て知って欲しいです。」


菊乃の瞳は力強く私を捉える。


「リカは私の妹だよ。私の家族は父さん、母さん、妹のリカと私の四人だよ。私とリカは兄妹としてとても仲が良かった。少し私に頼り過ぎてしまうから、心配なんだよ。」


私の説明に納得したのか、菊乃は笑った。

しかし先程までの自分が恥ずかしいのか、少し俯きそのまま頭を下げた。


「あのような嫉妬...。マサノリ様の前で醜悪な姿を晒してしまい申し訳ありません!」


「私の事をあんなに考えてくれた。愛してくれた菊乃が醜悪なわけないだろう。今回は私が誤解を招く発言をした。悪いのは私だよ、ごめんね。」


菊乃の頭を撫でる。


「私こそ自分の夫を信じずして、何が妻ですか。

これからは、わたくしもマサノリ様を信じます。ですからどうかわたくしを見捨てないでください。」


菊乃は反則だ。理想の妻をどうして捨てる事が出来るだろうか。ここまで一途に真っ直ぐな彼女をどうして捨てられる。私には無理だ。私の全てをかけてでも菊乃を守って愛する。


「大丈夫、私と菊乃はずっと一緒だから。もう実を言うと、君以外見えないかな。だから私の妻として支えてくれると嬉しい。」


「わたくしには勿体無いお言葉、ありがとございます。この月下楼菊乃、身も心も全てをマサノリ様に捧げます。妻として末永くよろしくお願いします。」


私は菊乃を抱き寄せ軽くキスを交わす。互いに抱き合い体温を感じる。菊乃の温もりを感じ、甘い香りが鼻腔をくすぐる。この幸せを存分に感じた後、二人は抱き合いながら眠ってしまった。あ、ご飯を食べてないや。


菊乃ちゃん可愛い

ヤンデレ最高と思う同士がいればいいなぁ〜

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