木刀
二話目です。
頑張ります。
「さて、自己紹介も終わった事だし足場の剣さばき見せてもらおうか!」
と、大将が言い出した。
「それは構いませんがここには戦えるような場所があるんですか?」
周りを見た感じ、ここにはそんな場所なさそうだが…
そうすると大将は大きな右手で天井を指さした。
「2階は広いぞ」
入口の近くにあった階段を上ると大きな道場のような作りになっていた。
「ちなみにここの上は居住スペースになっているぞ!」
と、大将が嬉しそうな顔で語っている。
「それで、これで戦うんですか?」
階段横に並んでいる木刀を指さして聞く。
「当たり前だろう!さあ好きなのをひとつとるんだ」
どれも変わらないだろうと思ったがかなりの量ある、一応一通り見てみる。
その中に一つ、何も感じない木刀がある。
誰のものでもない気がしたので手に取ってみる。
そうすると大将が不思議そうな顔をして
「なぜその木刀を取った?」
と、聞いてきた。
「なぜだか誰のものでもない気がしたので」
そうか、と大将が少し笑いながら言う。
「じゃあ始めるか、本気で来いよ」
「はあ…本気って…むしろ手加減してもらう側ですよ」
ここでどれ位やれるのか分からないがやれるだけやろう。
木刀を右手でしっかり握って構える。
「ちなみに明日渡されるであろう刀も同じ位の重さだぞ」
この軽さ!?それは本当に刀なのだろうか。
それに明日渡されるって…一体何に使うのだろう。
そんなことを考えていたら大将が集中しているのが分かったので自分も集中する。
そうすると大将と一緒にいた1人が
「よーい始め!」
と始まりの声を上げた。
次回は戦います。
模擬戦みたいな感じです。