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刀と魔法  作者: 猫部悠
1/2

赤色

初投稿です。

おかしな文等あるかもしれませんが、もしあれば教えて頂ければ幸いです。

タイトルは変えられれば変えるかもしれません。

その日は高校2年の始業式だった。

朝7時頃、自転車で通学路の緩い坂を登っていた時。

上から水が降ってきた…

濡れたまま学校へ行くのも嫌だな、と思い家に戻ろうとしたその時、気を失った。


「おい!足場!!起きろ!」

気づけば机に突っ伏して寝ていた。

一限目も終わりかけだった。

学校についた記憶すらないのに。

「全くお前は…成績は…」

と、先生の小言が聞こえるが軽く聞き流しているうちに終わりのチャイムがなった。

「2時間目以降は魔力量、属性判定があるから早めにアリーナに行くように!」

クラスのみんなは返事をする

「「はーい」」

俺だけはわけがわからなかった。

「先生、その…魔力判定ってなんですか?」

先生に聞いてみるが行けばわかる。

としか言ってくれなかったのでアリーナ(体育館)に行こうとした時。

小柄でポニーテールの女子が話しかけてきた。こいつは火種緋月(ひだねひづき)

「授業中に寝るなんて珍しいけどなんかあったの?」

聞いてきたやつは小学からの幼馴染み。

家も隣でいつも気にかけてくれるやつだ。

「いや、ただ…朝学校に来た覚えがないんだよ。水を誰かにかけられたのは覚えてるんだが」

少女は少し暗い顔をしてこう言った。

「じゃあ属性は水なのかな」

俺は答える。いや、聞く。

「だからその属性ってなんなんだ!」

少し声を荒らげてしまう。

「訳が分からないんだよ。何もわからない。記憶はちゃんとあるんだ。自分の名前も、1年間ここで過ごした思い出も、自分の家も!記憶喪失じゃないはずなんだ。」

その少女は驚いた顔をしてこう言った。

「一昨日が入学式で並んで行ったじゃない。覚えてないの?」

俺は言葉を失った。

少女は俺の顔色を伺ってこう言った。

とりあえずアリーナに行こう

その言葉を俺は言葉として受け取れず、ぼーっと歩いて行った。


もう全員集まっているみたいだった後ろの方に整列して体育座りする。

校長が説明している。

「皆さん、改めて五色高へようこそ!」

そうだ、この高校は五色高校。

それは覚えている。

「この場でこの後行われる判定会でどの色に配属されるか決まりますので、皆さんお楽しみにー」

そう言って戻っていく校長の姿は俺の知っている校長と全く変わらない。

変わっているのは話している内容だけだ。

その後の判定会というものは右手をかざすだけの簡単なものだったが、その後の魔力量計測が刀を握るものだった。

真剣は幾らか触ったことがあったので抵抗なく触れたが、触った瞬間に薄く青色に光ったのが驚いた。その後は教室に戻れとの事だった。

教室に戻っている途中、校長先生が来てこう言った。

「いずれわかる時がきます。」

俺は何を言われたのか分からなかった。

ただ少し気が楽になった気がした。

担任の先生が教室に来て帰りの挨拶をした。

緋月が話しかけてくる。

「一緒に帰ろうか」

俺の記憶では付き合っていたのだが…ここでは違うのだろうか、帰りに聞いてみよう。

「よし、帰るか」

緋月は驚いた顔で言う。

「高校からは一緒に帰らないんじゃ無かったの?」

「色々聞きたいこともあるしな。」

そうして帰路についた。

家もそう遠くないので、早めに聞く。

「なあ俺達って今付き合ってるんだっけか?」

緋月は顔を真っ赤にして、こう言った。

「つつ、付き合いたいの?」

なんだこいつ可愛いな。そう思ったが口にしない。

「いや、俺の記憶だと付き合ってたんだけどな、ちょっとだけ確認だ。」

そう言うと残念そうな顔をして、そう。とだけ。

そんな話をしてるうちに家が見えてきた。

緋月は何故か少し泣きそうになりながらこういった。

「色が違くてもまたこうして一緒に帰ってくれるか?」

「当たり前だろ」

家の真ん前についた。

緋月は何も言わず、家に入っていった。

次の日目が覚めたら、部屋の扉を開けて緋月がいた。

「学校、行こ」

あ、はい。そんな感じで用意をして学校向かう。

緋月の話によると、判定発表は今日らしい。

一応異動はあるらしいが特例のみらしい。

緋月はずっと深刻な顔をしていた。

学校に着き教室に入る。

先生が来る。

そうしてこう言った。

色を発表する。

入学して直ぐのテストの点数順で発表するらしい。

記憶にないが結構いい成績だったのかもしれない。

最後の方に呼ばれた。

俺の魔力量は1年の中で中の上位らしい。

そして色は…

「お前は…赤だ。赤の塔に行け。属性は水」

担任が少しタメを作って言う。

俺の次が緋月だった。

教室の外で少し待って聞く

「お前は何色だった?」

緋月は笑顔で

「私も赤!」

そう言った。

「じゃあ行くか。」

赤の塔はどこにあるんだろうか。

それにしても色は属性で決まるものではないのだろうか。

よく分からない。

地図があったので何とか赤の塔までは来れた。

赤の塔は校門から向かって右手側にあり、正面に本校舎、左手側に青の塔、そして本校舎の後ろ側に二つの塔がある。

その二つは何色なんだろうか

全ての塔へ行くには校舎を通る必要がある。

真っ赤な扉が見える。

赤の塔に付いたらしい。

「なんだか少し、入りにくい色をしてるな。」

少し笑いながらそう言う。

緋月はずっと深刻な顔をしている。

具合が悪いのかと思って聞いてみたが。

「大丈夫だよ、赤だったのが嬉しかっただけ」

と、その表情は嬉しい時にする顔じゃないだろ。

今は何も聞けそうにないのでとりあえず赤い扉を開ける。

パーンとクラッカーの音がした。

そして赤いパーカーを着た集団に出迎えられた。

「ようこそ!!赤の一団へ!」

「今年は3人しか赤へは来なかったのか。」

色々な言葉が飛び交う中気になる言葉があった。

3人?と思って後ろを見ると髪の長い細身の女子が立っていた。

その立ち姿は言葉を失うほど綺麗だった。

だが、すぐに気を取り直して

「初めまして」

そう言った。

なかなかおかしな初めましてだが他に言葉が見つからなかった。

そう言うと彼女は冷たい目で俺を見て、

「同じクラスでしょう?」

そう言った。

そうだ、記憶がないのに気安く話しかけるべきでは無かったか。

「まあいいわ、入学したばかりでもあるし。もう1度名乗っておきましょうか。私は相乗綾(そうじょうあや)よ。今度は覚えたかしら?」

何とか許してもらえたのだろうか。

ここでとある大男が話し始める。

「じゃあ、自己紹介しようか。俺は赤の大将!赤1番手!学校1の熱血男!火花雷太(ひばならいた)だ!」

と、決めポーズをしている 。

「よろしくお願いします。」

「よろしくです!」

2人は挨拶を返している中、俺はこのポーズに突っ込みたくてしょうがなかったがとりあえず挨拶はしておく。

「よろしくお願いします」

そして火花先輩はうんうんと頷き

「まあ自己紹介と言っても紹介するのは俺だけだけどな。次は君たちの番だ!言ってほしいことは名前、属性、そして得意な魔法の系統だ!」

得意な魔法の系統?

まだ入学したばかりでそんなものがあるのか。

相乗が答える。

「私の名前は相乗綾。属性は…空間です。得意魔法は時間系統」

属性空間?属性は一体幾つあるのだろうか。

次に緋月が答える。

「私の名前は火種緋月です。属性は火属性、得意魔法は火属性攻撃です。」

次に俺か…

得意魔法なんて分からないし、魔法が使えるようになるのかも分からないからこう答えた。

「俺の名前は足場陸海(あしばりう)です。属性は水、得意魔法は特にありません、ですが剣術はそれなりに。」

大将がニカッと笑って

「そうかそうか!!赤に3人しかこない理由が分かった気がするぞ!」

と言った。

何を言っているのかやっぱり分からなかった。



ありがとうございました。

二話目も頑張ります。

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