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第六話 ネコーズ VS 首無しライダー 依頼編

 ネコーズ達がうどんを半分食べた所で、杏奈ちゃんはようやく依頼内容を教えてくれた。


「あの、私のお婆ちゃんが夜中に首無しライダーを見たそうなんです。それで、そのお婆ちゃんは、ショックでどんどんやつれていって……。


私、お婆ちゃんが大好きなんで、助けてあげたいんです。でも、探偵を雇う金もない。ネコーズさん達が最後の頼みなんです。


お婆ちゃんと言っても、まだ50代、そんなボケるような歳でもないんです。何とか、調査をお願いできませんか?」


ネコーズとモコソンはそれを聞き、考え始める。どうやら興味を持ったようだ。


「ふーむ、首無しライダーか……。幽霊系は初めてかもしれないな……。僕らは今までに、人面犬や口裂け女なんかと対決し、全てにおいて勝っている。安心して任せなさい!」


ネコーズがそう言い、杏奈ちゃんは安心する。


「じゃあ、今度の休みの日に、一緒にお婆ちゃんの家に来てね。そこなら、もっと詳しい情報が手に入ると思うから……」


「え? 豊橋じゃないの?」


ネコーズの問いに、杏奈ちゃんは笑って答える。旅行かよ、おやつは三百円までだな。


「お婆ちゃんの家は岩手県だよ。そこの都市部に住んでるよ」


「にゃるほど、じゃあ、新幹線に乗らないといけないね」


「あ、交通費とかいるのかな?」


「大丈夫! 猫と羊は無賃乗車できるから」


「じゃあ、依頼費とかどうしよう。私、五百円しかないよ!」


「うーん、おやつ代にもならないニャ……。

仕方ない、岩手のババアから徴収するとしますか!」


こうして、ネコーズの冒険が始まった。店を出る時に、お店の人は訊いてきた。


「まとめてお支払いしますか?」


「あ、割り勘でお願いしますニャ!」


「はい、じゃあ、各自500円です」


ネコーズと杏奈ちゃんは先に支払った。

モコソンは少し遅れて言う。


「あ、カードでお願いします。現金を持ち歩かない主義なので……」


「分かりました。はい、お返しします」


こうして、ネコーズ達と杏奈ちゃんは、店を出て別れた。今度の休日の日に、杏奈ちゃんは一人旅に出るという。その時に同行することにした。


ネコーズとモコソンは、早速旅行の準備を始める。おやつは一匹三百円以内、とても厳しい状況だが、何としてもやり遂げなければならない。


なぜなら、ネコーズのお小遣いは、ジャスト三百円だからだ!


 名探偵コナンを爆買いしたため、もはや資金がないのだ。更に人気のドローンも欲しいと考えて、節約しているのだ。


ネコーズはこのピンチを乗り越える事ができるのだろうか? いや、乗り越えなければならないのだ!


「正直、消費税8パーセントは痛い! しかし、僕の頭脳を尽くし、バランス良くおやつを買わなければ……」


 ネコーズとモコソンは、そのまま近所のドミーへ調査しに行く。果たして、この超難問を解決することはできるのだろうか?


 ネコーズはざっとお菓子コーナーを見回した。しかし、どれも高い。


ロッテのチョコは258円、こんな物を買ってしまった場合、他のお菓子は買えないし、猫の健康にも悪い。


かなりの誘惑ではあるが、ネコーズは我慢をする。


「これはまた今度だニャン。今は所持金が三百円しかない。なんとか種類の豊富なお菓子を買わないと……」


ネコーズは推理する。ここは小学校の近くだ。ならば、当然、子供のお小遣いでも買えるお菓子を用意しているはずだと……。


しばらくネコーズが徘徊していると、ついにそのお菓子を見付ける。値段はなんと188円。


日本は消費税を含めた金額が表示されている。ネコーズとしても計算し易くてとてもありがたい。


この金額で、お菓子のバリエーションも豊富なら、ネコーズのふところに、とても優しい。更に二つのお菓子が追加することができるのだ。


その日はジュ―Cラムネが55円で売っていた。これで合計243円だ。ネコーズは残りの金額に合うお菓子を捜す。


「ああ! とんがりコーンが、60円だ。くっ、その隣のベビースターラーメンは、50円か。よし、あの作戦でいこう!」


ネコーズはとんがりコーンを選択し、レジに並んだ。


「ベビースターラーメンは嫌いではないが、食べにくいのが難点だ。とんがりコーンなら食べ易いし、肉球も汚れない。ベビースターラーメンは、タオルが欲しい時に、箱買いしよう!」


しかし、とんがりコーンを選んだ場合の合計金額は、303円だ。ネコーズの所持金は300円ジャスト。どうやって、3円もの大金を支払うのだろうか? 


 若いお姉さん店員は言う。


「はーい、全部で303円のお支払いです!」


ネコーズは三百円を出して言う。


「あの、三円がありません。まけてもらえませんか?」


「あらー、いいわ。じゃあ、三百円ね!」


ネコーズは勝利の笑みを浮かべる。すると、隣のおばさん店員が注意をする。


「ダメよ! お支払いはきっちりしないと……。こういう甘さが、会計の時に合わなくなったりする元なのよ!」


「そうですか。ごめんね、他の商品に変えてくれるかな?」


客商売を舐めているとしか思えないババアのせいで、ネコーズはとんがりコーンが買えなかった。仕方なく他の物をチョイスする。


「はーい、298円のお支払いで、おつりが2円です。またお越し下さいね」


ネコーズはちょっと不満があったが、なんとか300円以下のおやつを手にすることができた。


モコソンは少し遅れて帰って来る。その手には、ネコーズを挑発するかのごとく、大量のお菓子が……。ネコーズはそれを見て決心する。モコソンのお菓子を奪おうと!


こうして、ネコーズ達は旅行の準備も万全に終え、休日を楽しみに待っていた。

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