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第五話 ネコーズ VS 首無しライダー 開始編

ネコーズは、最近、働き続けており、猫の本職の寝る事ができなくなっていた。そのため、疲労がピークに達していた。モコソンも医者として、心配している。


「ふう、名探偵コナンの一気読みは、さすがに疲れるニャン! 黒の組織編が解決するかと思って、一巻から八十八巻まで読んだけど、黒の組織のボスが誰なのか掴めない。


ジンやウオッカなんて、コナンにとっては、敵じゃないはずなのに完結させることができないから、事件は迷宮入りに成りつつあるよ。


まあ、作者がまともな人間なら、解決編を描いて、そのまま金庫にしまっているだろうね。同じ漫画家として分かる。


漫画家にとって、未完で終わるなど、死よりも辛い事だ! 


事故や病気で死んだ場合は、多少話の筋がおかしくなるだろうが、それでもボスの正体やコナンが元に戻る方法くらいは明かされるだろう。


僕としては、生きているうちに完結し、新たな敵を生み出して欲しい物だがね。今度は、猫に成るとか、あり得なくね?」


「それは人間としたら、絶望の境地だよ」


「ふっ、まあ良い。僕は寝るよ。お休み、モコソン!」


ネコーズは完全に夜行性に成りつつあった。猫の生態としては正しいが、探偵としては昼間に依頼が来る事もある。漫画家のように昼間に寝ることは、出来れば避けたい事なのだ。


ネコーズは、モコソンの迷惑も考えず、依頼主が来た場合、応対よろしくと言って寝てしまう。モコソンは困っていた。


「ふう、僕も医者として、ブラックジャックを見たり、女優の生態研究をしなければならないというのに……」


モコソンがそんな事を言っていると、ネコーズに依頼が入る。少女が泣きながら、玄関の前に立っていた。


モコソンはとりあえず、その少女を部屋に通し、ネコーズが目覚めるまで、一緒にブラックジャックを見ていた。


ネコーズはお昼近くになると、お腹が空いたのか、姿を露わした。それで、外食をしながら依頼内容を聞く事にする。


二匹と一人で、うどん屋に行く。豊橋には美味しいうどん屋が多い。ネコーズは身体が温まり、なおかつ近い場所のうどん屋を選択する。


「ここのうどん屋は、場所が悪くて、すぐに店の名前を変えているようだな。しかし、同じうどん屋、美味しければ何でもいい! 入るぞ、モコソン。


カレーとか、和食のお店もあるけど、宣伝するほどお世話になっていないし、下手に宣伝してまずかったら、僕の舌が疑われてしまう。金ではなく、プライドを優先するのが大切な時もあるのだよ」


 こうして、ネコーズとモコソン、子供一人は、うどん屋に入り、うどんを注文する。


「さて、君の名前と、依頼内容を教えてもらおうか?」


ネコーズがそう言い出し、いろいろ余計な事があったが、ようやく事件の依頼を知ることができるようになった。いったいこの子供の依頼とは、どんなものであろうか?


 「私の名前は、白石杏奈。十歳になります。

依頼というのは、親戚の……」


「ヘイ、お待ち! こっちはきつねうどん、そっちは玉子とじうどん、お嬢ちゃんは、にかけうどんね! 


ゆっくりして行ってね」


依頼内容を話そうとした矢先、うどんが来たので、ネコーズは食べるのを優先する。


「七味トウガラシ取って!」


「はいよ。うーむ、ここのバイトさんも美人揃いだぞ! 


ファミリーマートの近くのうどん屋も可愛い子が揃っていた。歳は大体、20歳前後だった。どうやってあんな美人や可愛い子を揃いも揃って、雇えるのかねえ?」


「ふむ、日本の不景気が、日本の女性のクオリティー(質)を上げたのは間違いないよ。顔やスタイルが良くないと、就職は難しいからね。


就職だけでなく、スポーツ業界もそう言う事に力を入れているじゃないか。バレーやフィギュアスケートなんかもそうだ。


テレビに出るようになって人気になって来ると、ちょっと顔がいまいちと思っていた子も、一年後には美女になっているからねえ。


昔はスポーツ業界で、顔やスタイルに気を使うのはご法度だったが、今じゃあ逆に、顔もスタイルも良くないとスポンサーも付かないからねえ。おかしな話さ!」


ネコーズとモコソンは、関係ない話で盛り上がっていた。はたして、白石杏奈ちゃんの依頼とは何なのだろうか?

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