ネコーズ VS 幽霊道化師(ファントムクラウン) 誘拐編
ネコーズとウルフがパルショップに入ろうとすると、シャーロットが言う。
「あんた達は、華咲の湯にでも入ってなさい。服は、私が用意してあげるから」
ネコーズはそれを聞き、暴れ出した。
「水嫌! 水嫌! 僕はおしっこが乾くのを待つニャン!」
「嫌だな。それが嫌だから、風呂に入るのを勧めているんだよ! ドライヤーもあるから洗って来い!」
ネコーズはウルフに連れられ、華咲の湯という地獄へ入って行った。
シャーロットは、モコソンと共に、シャツを買いに行く。
シャーロットが服を買い、モコソンが脱衣所まで服を届けに行くと、シャーロットの姿が無くなっていた。
「シャーロットの奴はどこへ行ったんだ?」
ウルフはそう言いながら、携帯電話で連絡を取る。すると、男の声でこう言って来た。
「私は、幽霊道化師。シャーロットは預かっている。返して欲しければ、私の居所を着きとめる事だな。
タイムリミットは、午後三時までだ。それまでに来なければ、この子がどうなっても知らないよ!」
幽霊道化師はそう言って、電話を切った。ネコーズは焦る。
「まずいニャン! 幽霊道化師とは、遊園地に来た子供を連れ去る怪人ニャ。
おそらく、シャーロットの見た目が子供に見えたから、誘拐したんだニャ。警察に連絡を……」
ネコーズがそう言うと、ウルフが叫ぶ。
「警察はダメだ! これを見ろ!」
ネコーズとモコソンが携帯を見ると、寝かされているシャーロットと、メールの文字が見える。その文字には、こう書かれていた。
「警察や遊園地関係者に伝えた場合、シャーロットの命はない! 絶対に、伝えてはならないぞ!」
その文字を見て、ネコーズは言う。
「これは、逆に警察や関係者に伝えろってことニャ。逆に、命令に従うほうが、危険な場合もあるからな!」
ネコーズが警察に電話をしようとすると、ウルフが言う。
「今は、昼の十二時だ。とりあえず、二時までは、俺達で捜索しよう!」
「何を言っているニャ。シャーロットが危険なんだぞ! ここは、犯人の裏をかき、さっさと通報するのが得策ニャ!」
「そうだな。警察に連絡しよう!」
こうして、事態は大事になった。警察官が静かに遊園地内に入り、捜索し始める。
ネコーズもやる気を出し、独自の方法で捜索を開始し始めた。ウルフの協力の元、シャーロットを捜す。
はたして、ネコーズは無事シャーロットを取り戻すことができるのだろうか?




