ネコーズ VS 怪人くねくね 入手編
ネコーズ達とシャーロット達は、うなぎパイ工場に車で向かう。
「うなぎパイというのは、浜松養殖場のうなぎを粉状にしたものを、秘伝のタレと一緒に塗り、温度や湿度に注意しながら焼きあげたお菓子ニャ!
とても美味しく、赤福と同じくらいに日本の駅ならどこでも売ってる銘菓ニャ。
赤福と違う所は、どこでも食べやすいという点にある。赤福は、お茶と共に食べるのが美味しいが、うなぎパイは、どこでもいつでも食べられるからね!」
「へー、日本の有名な銘菓なんだ。楽しみ!」
「後は、チョコとナッツのお菓子が、最近売り出し中のお菓子らしいけど、猫は、チョコをそんなに食べられないからね。ここでは、紹介できないニャン!」
「ああ、最近、コンビニとかで売ってるサンダ―なんとかっていう黒い袋に入ったお菓子でしょ? 確か、七十円くらいの……」
「そう、それ。外国でも人気になっているからね。後、この辺で有名な食料品だと、豊橋のちくわ工場くらいだニャ!
そこは、週一で行ってる」
ネコーズとシャーロットがそう言う話をしていると、モコソンが割って入る。
「後、知る人は知っているけど、有名なグミ工場も豊橋にあるよ。後、バームクーヘンとか……」
「へー、また今度行きましょうね」
そんな話をしていると、うなぎパイ工場に着いた。
ネコーズ達は、うなぎパイ工場に入る。
「ここのアンケート用紙に、代表者が名前と人数を書くニャン!
えーと、名前を書いて、人数は四匹。
来た回数は、五回以上と……。これで良しニャ!」
シャーロットは、ネコーズの間違いを指摘する。
「あの、人数の所に誤りが……」
「細かい事は気にするニャ!」
ネコーズは、受付のお姉さんにアンケートを渡し、工場に潜入していく。もちろん、動物とはいえお客様、試供品のうなぎパイを四人分もらう。いったい、中はどうなっているのだろうか?
「うなぎパイの作り方なんて、どうでも良いニャン! 大切なのは、おやつだよ、おやつ!」
「じゃあ、僕らは先に行くから!」
ネコーズとモコソンは、シャーロット達を残してどんどん進んでいく。シャーロット達は興味があるので、しばらくゆっくり見学していった。
見学も一通り終わり、おみやげコーナーを見ていると、ネコーズ達を見付けた。
ネコーズ達は、うなぎパイの試食コーナーで何かをしている。
「モコソン、タッパー。さっさと試食品をもらうニャン!」
「ふふふ、これは誰でもご自由に取ることができるから、焦る必要はないよ。
時間と量を見て、お姉さんが継ぎ足してくれるから、無くなる事もないし……」
ネコーズ達は、タッパーに試食品のうなぎパイを詰めていく。
ネコーズ達の行動を見て、シャーロットは叱り始める。
いちご狩りと同じだと勘違いしているのだ。
「こら! お店の人に迷惑でしょ! うなぎパイをかっぱらうなんて、犯罪行為よ!」
「何を言ってるニャン! これは無料ニャン。
誰でも、自由に、好きなだけ取れるニャン!」
「え? そうなの?」
シャーロットは、うなぎパイを可能な限り食べる。だいたい五、六枚くらいは、食べた。
すると、店の人から注意を受ける。
「あの、他のお客様の事も考慮して食べてくださいね」
「あ、すいません。食べ過ぎですか?」
「まあ、問題はありませんけど、あまり取り過ぎも他の方の迷惑になりますので……」
「そうですか。すいません。じゃあ、うなぎパイのお徳用を八袋くらいください」
「ありがとうございます!」
シャーロットとネコーズは、何の御咎めもなく解放された。しかし、うなぎパイの試食コーナーでは、買うのを前提に食べようね。
ネコーズのように、タッパーを持って来て、試食品を持って行く行為は、犯罪にはならないけど、迷惑行為に当たります。
注意しましょう。食べるなら、シャーロットのように、お土産を一杯買って行ってね!
またしても、ネコーズ達は美味しい物を無料で手に入れてしまった。浜松の人達は、どこまで良い人なのだろうか。
そして、怪人くねくねは、いつ出現するのであろうか?




