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ネコーズ VS 小さいおっさん 対決編

 ネコーズとモコソンは、巨乳美女(内容がショッキングのため、あえて伏せてあります)が寝静まった後も、警戒を緩めなかった。

「おかしいニャ! 絶対に、小さいおっさんはいるはずニャ。なのに、部屋の中にも、家の中にもいない。しばらく気配を隠して、待つニャン!」

ネコーズとモコソンは起きて待っていたが、次第に巨乳美女の寝ぞうが過激になってきたため、モコソンが興奮し出した。

「ちょっと、脱がした方が良いかもしれない。

冬で暖房を付けたまま、布団の中で寝ているから、汗をかいてしまっている! このままでは、風邪を引いてしまう危険があるよ!」

モコソンはそう言って、美女の上着を脱がし、パンツとブラだけにする。美女は非常に疲れているためか、全然起きなかった。

「ふむ、ブラとパンツも、健康のためには良くない。それも脱がそう!」

モコソンはどんどん暴走して行く。ネコーズは、モコソンに忠告する。

「ふう、男というモノは嫌だね。ちょっと何々するだけと言って、どんどんエスカレートして行くんだから……。キスだけ……、オッパイを見るだけ……、綺麗な身体を見るだけと、言う具合にな……」

「おいおい、僕は医療行為をしてるだけだぜ」

モコソンがそう言うと、部屋の中から物音がし出した。ネコーズとモコソンは、ぬいぐるみのふりをして、気配を窺う。巨乳美女の寝ているベッドの下から、物音がし始めたようだ。ネコーズとモコソンが静かにしていると、マンションの隣の男性が、ベッドの下にある

壁の穴から、少しずつ出て来た。その男性は辺りを窺い、美女に近づいていく。

「美女さん、今日もお仕事ご苦労様。良く寝ているね。今日もキスからしていくよ……」

男性は美女に覆いかぶさるような感じになった。それでも、巨乳美女はぐっすり眠っているためか、その事に気付いていないようだ。

「そこまでだニャン! 大人しく捕まるニャン!」

ネコーズがそう言い、ベッドの方にライトを向けると、男性が豹変したように騒ぎ出した。

「くっそ! 見付かったか! いや、僕は彼女の彼氏だよ!」

男性はそう言って、誤魔化そうとするが、ネコーズは騙せなかった。

「いや、隣の穴があいている事をいい事に、美女を密かに襲うとは、どういう了見だ! 

警察の眼は、誤魔化せても、僕の眼は誤魔化せないぞ!」

ネコーズがそう宣言すると、その男性は武器を持って、ネコーズ達を攻撃して来た。

「くっそ、鉄パイプか! 当たったらまずい」

ネコーズは巧みに攻撃をかわすが、どんどん部屋の角に追い詰められていった。

「この技だけは使いたくなかったが、仕方ない……」

ネコーズはそう言って、モコソンの両手を掴んだ。そして、自身を支点にして、モコソンを振り回す。モコソンの蹄は硬い。鉄パイプをも、弾き飛ばす威力だ!

「喰らえ、モコソンミサイル!」

ネコーズは、モコソンの手を放し、犯人にモコソンをぶち当てる。モコソンの蹄は、ライフルの弾のように、犯人の身体に一点の集中した攻撃を加える。犯人はモコソンと共に飛んで行き、壁を突き抜けて、隣の部屋で気絶していた。

「終わったな。ブタ箱に行き、悔い改めて来るが良いニャ!」

ネコーズとモコソンの大技により、巨乳美女は眼を覚まして、起きて来た。

「こ、これはいったい……」

ネコーズは、美女の協力の下、犯人を縛り上げた。これで、もう悪さはできない。ネコーズとモコソンは、犯人が起きて来るのを待ち、事情を聞く。しばらくすると、犯人が目を覚ました。

 ネコーズは、犯人の男性に訊く。

「まずは、説明してもえらおうか? どうやって、ここに入った。ここで何をしていた」

犯人の男性は観念したように、ゆっくりと話し始めた。

「本当に、最初は偶然だった。壁に穴が開いて、通り抜けられるようになったので、注意をしようと思ったんだ。そうしたら、この部屋の住居人が、あられもない姿で寝ていた。

しばらくはその姿に見とれているだけだった。そして、翌日に壁を修理してもらおうと、大家さんに相談に行くと、あの男が現れたんだ。

そいつは、壁を修理せずに、まずは状況判断という名目で、家に来た。そして、壁を通り抜けると、この巨乳美女さんがいたんだ。そいつは美女さんを見るなり、叩き始め、目が覚めないと知ると、俺を誘惑して来た。最初は断っていた俺だが、そいつが胸を揉んだり、いろいろし始めたから、俺もエスカレートして、そのまま……」

美女はそれを聞き、ショックを受けていた。

「そんな……。酷い……」

美女はショックで崩れ落ちた。

ネコーズはその男性に、男として語る。

「君は一度、彼女を不幸にしている。更に、彼女を不幸にする気か? また、失敗を繰り返さない方が良い。次の失敗は、君の人生にとっても、彼女の人生にとっても、取り返しが付かないぞ!」

ネコーズの男らしい剣を前に、彼は正しい選択をした。

「俺、責任取ります! どうか、許して下さい! 一生を懸けて、償いますから……」

男性は土下座をして謝り、美女は次第に心を開き始める。美女は、結婚することを条件に、その男性を許した。その時点で、美女の身体には、一ヶ月経っている命が宿っていた。

「ふむ、両者が合意して良かった。しかし、さっきの警察官は、この壁の穴を確認できたはずなのに、それを見逃したようだな。おかしいぞ……」

ネコーズがそう言うと、男性は恐ろしい事を口にする。

「俺を誘惑したその男は、警察官の制服を持っていたので、数日前からこの辺を、警察官としてうろついてたと思います。

俺の家にも何度か来て、巨乳美女の部屋を物色してましたから……」

この後、二人は幸せに、新婚家庭を築いているようだ。ネコーズも時々来て、男性と巨乳美女を励ましてり、アドバイスを与えたりしているという。小さいおっさんのいない、ひっそりとした街で……。あなたのようなマンションに一人で住んでいる女性は、今一度、自分の部屋を確認して欲しい。もしかしたら、小さいおっさんが潜んでいるのかもしれないのだから……。

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