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ネコーズ VS 小さなおっさん 事件編

 ネコーズとモコソンは、ハルヒのコスプレ学生服を持って、家に帰って来た。すると、お手伝いメイドに遭遇する。

「あ、えるふ……。お前のせいで、僕達が漫画プロデビュー出来なかったニャン! 住所が一緒だから、お前の作品と勘違いされたニャン! 罰として、モコソンの買って来た服を着るニャン!」

「ハーイ、動かないでね!」

モコソンはメイドの服を剥ぎ取り、新しい服を着せる。もちろん、さっき着ていたメイド服も、モコソンの私物である。

「ふむ、なかなか良いな……。おい、ちゃんとポニーテールにしろ! 僕はポニーテール萌えニャン!」

「おいおい、この家の住人に向かって、その態度は酷くないか?」

心配するモコソンに、ネコーズは言う。

「本来なら、ご主人と呼ぶべきかもしれないが、推理力と洞察力は、僕の方が上! 悔しかったら、僕に勝ってから言うんだな!」

ネコーズの言葉に、メイドは黙って従った。これは、ネコーズが完全に優位に立っている事を示している。そう、このメイドはネコーズのご主人様兼ペットなのだ。更に、ネコーズのご主人様兼ペットは、貧乳の探偵小娘などがいる。ネコーズが探偵業のかたわら、暇な時に指導しているのだ。

「あ、チャイムが鳴りました。どなたでしょうか?」

ネコーズとモコソンが、メイドさんと戯れていると、ネコーズの客が来た。

(全く、少しばかりは彼らにも、事件を解決してもらいたいものだ。しかし、ネコーズの名を語る以上、中途半端な推理をさせるわけにはいかない。出来る名探偵は辛いニャン!)

ネコーズがそんな事を考えていると、客が入って来た。

 入って来た人物は、とびきりの巨乳美女であり、最近売り出し中のご当地アイドルだった。その人物を一目見た瞬間、モコソンは興奮し出す。

「ささ、こちらへ! 高級紅茶(王室御用達紅茶)を入れさせますので! ほら、えるふちゃん、仕事だよ!」

モコソンに言われ、メイドはキッチンに入っていく。

「おっと、ハルヒの学生服は置いていってね。特別限定だから……」

「はい、メイド服に着替えてまいります」

メイドは、メイド服に着替え、ハルヒの学生服を綺麗にたたんで、モコソンに渡した。

「もし、よろしければ、これを着用してくださいませんか?」

モコソンはご当地アイドルにそう言う。

「いえ、お断りします。写真もあまり撮らないように事務所で言われていますので……」

美女はモコソンの性格を見抜いており、モコソンが暴走する前にそう言う。

「そんな、僕は医者なんですよ! 多くの患者を救ってきた実績があります。どうか、一つ試しに着替えて見てくださいよ!」

「いえ、今日はそんなに時間を取れませんので。ご要点だけお説明して、依頼します!」

美女のその申し出に、ネコーズは喜んで応じる。すると、美女は恐ろしい事を言い出した。

「あの、事件じゃなくても、幻獣の話さえすれば、事件を解決してくれる遠野えるふさんに会いに来たんですけど……」

メイドはタイミング悪く、紅茶を入れて来る。

「あ、はい。それは私です!」

ネコーズとモコソンは、慌てて依頼者に説明する。

「この子は、まだ探偵として未熟だからね。このネコーズが、今回は特別に依頼を受けますよ。格安で!」

「そうそう、やっぱり素人より専門家の方が、何かと融通が利きますから……」

ネコーズとモコソンの訴えに、美女も納得する。どうやら、熱意が伝わったようだ。

「そうですか。まあ、大した事でもないので、この子達で良いです。じゃあ、よろしくお願いします」

「よろしくニャン!」

こうして、ネコーズ達が依頼を引き受ける事になった。

 ご当地アイドルは、ゆっくりと自身に起きた不思議なことを話し始める。

「実は、ここ数日、おかしなモノを見るようになったんです。それは最初は、何かの気配を感じるだけだったんですけど、だんだんはっきり見えるようになったんです。すぐに隠れてしまいましたけど、中年のおじさんのように見えたんです。大きさは大体、親指くらいで、集団で見る時もあれば、一人の時もあります。あれは何でしょうか? どうも、疲れている時に、見易いようですけど……」

ネコーズは考えるポーズをして言う。

「それは幻覚だニャン! しばらく僕と一緒に寝て、安静にしていれば大丈夫だニャン!」

ネコーズはそう言って、巨乳美女の部屋に行こうとする。それをモコソンが止める。

「おいおい、君はあまり巨乳が好きではないはずじゃないのかい? 巨乳は僕に任せてくれ! この豊橋の巨乳美女は、僕が守る!」

ネコーズはしぶしぶモコソンにその大役を譲る。

「仕方ない。僕はえるふの無いパイで我慢するニャン。まだBカップだから、Cカップになるように、頭突きや頬擦りを試してみるニャン! 実際に、えるふのオッパイが大きくなったら、モコソンが実験できるようにデーターを送るニャン!」

「うむ、そっちの研究は任せたぞ!」

こうして、巨乳美女には、モコソンが付いていく事になった。実際に、小さいおっさんを目撃しないと、何とも確かめようがないからである。

「ふふふ、楽しい夜になりそうですね! 僕がいれば、もう安心ですよ!」

モコソンはエロい顔して、美女に言う。

「そうかしら、何か危険な感じがするわ……」

巨乳美女は、モコソンの守りがあっても、少し不安なようだ。それでも、一人よりはマシだろうと、モコソンを連れて家に帰っていく。

はたして、本当に大丈夫だろうか?

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