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ネコーズ VS ドッペルゲンガ― 結末編

 ネコーズとモコソンは、自分達の描いた漫画を携え、決戦の地コミケに訪れた。様々な猛者の漫画家達が集い、自分の最高傑作を売っている。


本来ならば、優秀な漫画は即購入するが、今回のコミケは違った。まず、自分の描いた漫画が一冊回収され、優秀作品は発表されるというモノだった。


どうやら、アミ達の言った事は本当で、コミケの優秀作品の作者は、プロの漫画家の訓練を経て、プロデビュー出来るらしい。他の漫画家達も眼が本気だった。


「おいおい、僕らも漫画家として、プロデビュー出来るんじゃないのかい? どうしよう。幼馴染の美女が、アニメ化したら結婚して、とか言ってきたら!」


モコソンはそう言って、妄想し始めていた。

漫画は優秀な作品ほど、後の方で発表されるらしく、ネコーズの漫画も、アミ達の漫画もまだ発表されていない。


そして、その日の最終日に、デビューするチャンスを与えられた漫画家が発表される。


「今回のコミケ、最優秀作品は、アミ、ミカ姉妹の漫画だ! プロデビューおめでとう!」


モコソンはその発表を聞き、審査員に抗議する。モコソンが怒るのも当然だ。審査員は冷酷にもこう言った。


「はいはい、ちゃんと作者を連れて来たら、審査してあげますよ。でも、君達はただのお使いでしょ? 作者はどこ?」


ネコーズとモコソンは、激しく抗議をするが取り合ってもらえなかった。コミケが終わり、アミ達がネコーズの前に現れる。その目には、涙が溢れていた。


「分かっただろう。これが勝負の世界なんだ」


それでも、ネコーズとモコソンは挑戦し続ける。それが彼らの趣味である限り!


ネコーズはカッコ良くコートを羽織り、コミケを後にした。その頭の中には、次なる漫画の構想が練られている。ネコーズとモコソンは、アニメイトに行き、稼いだお金でアニメグッズを買って行く。


「お、食戟のソーマのグッズが売ってるぞ!


このアニメ、女の子が可愛いんだよな。内容は普通だけど……。もう少し熱い展開が欲しいね。中華一番のような、絶望感と演出が欲しいね。


食べ物系なんて、どれだけ美味しい物を表現するかが、重要なんだ。それなくして、言葉だけで美味しさを伝えようなど、無理な話だ! 


女の子を審査員にして、どれだけ美味しいかを、コスプレ衣装で決める等の演出が必要だ。視覚だけで他の感覚を満足させるには、それしか方法が無い。


その方法の善し悪しで、この漫画が素晴らしいモノになるかが決まる! 安易な露出では、それを表現するのは難しいだろう。作者の腕の見せ所だ!」


「ふむ、数コマだけでそれを表現しようというのは、難しいだろうな。ショートストーリーのような感じにし、美味しい方をより面白くエロく描く。これこそがこの漫画に必要な事だろう! 


意味と演出、それにギャグが加わり、より深みを目指す事ができるだろうな」


ネコーズ達はそう言いながら、コミケを後にした。その手には、新しいコスプレ用の衣装が……。


どうやら、ハルヒの学生服を買ったようだ。女子高生に着て、見せて欲しいと願うモコソンがいた。


ネコーズ達が、コミケで漫画を売っていたら、みんな買ってあげてね!

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