ネコーズ VS ドッペルゲンガ― 出現編
ネコーズはドッペルゲンガ―のいるであろう場所を探そうと思ったが、途中でブックマーケットを見付け、立ち読みならぬ、寝ころび読みをする。
ネコーズはここに週三(一週間に三回の頻度)で来ており、とてもお世話になっているのだ。ここで、面白い漫画を物色している。
みんなは、たとえネコーズシリーズの小説や漫画が発売されたとしても、古本ではなく新品を買おうね!
え? 何でかって? 古本には様々な危険が潜んでいるんだ。誰か、愉快犯が毒の付いた針を仕込んでいたり、嫌がらせで絵を切ったりしているからね。
それに、作者に頑張って欲しいと思うなら、決して立ち読みや古本買いは、してはいけないよ。
作者のやる気も削がれるし、店の人にも迷惑だからね。このネコーズは悪い見本だから、絶対に真似しないでね!
ネコーズは基本、シャンプコミックとサンデーコミックしか読まない。マガジンは、ヤンキーとメガネちゃんや山田君と七人の魔女くらいしか見ていない。
しかし、ヤンキーとメガネちゃんは、ラストが気に入らないため、警戒している。ガンガンは、鋼の錬金術師が良いと聞いているので、今日のこの時間に読むことにした。
しかし、内容が暗い時もある。
一気に読みたいが、厭きてきたり、ギャグが欲しい時もある。そこで、間にジャンプで最近目を付けている斉木のサイ難を挟みながら読み。
こうすることで、鋼の錬金術師の重さとサイ難の軽さを調節しているのだ。これはネコーズの考えた画期的な方法であり、集中力を著しく高めるのだ。
この方法により、13時間という怪物的な寝転び読みを可能にしていた。もちろん、それほどの長時間となると、別の問題も発生する。
お腹が空き、家に帰らなければならないというのが、一般人の考え方だろう。しかし、モコソンのお菓子をパックって来るという恐るべき方法により、その問題は解決された。
後の問題は、そうトイレの問題だ! いくら超人的な猫とはいえ、おトイレだけはそう我慢できるものではない。
しかし、このブックマーケットには、隣にホームセンターがあるため、その問題も難なく解決された。
そこまでがネコーズの計画通りなのだ。これにより、ネコーズは店員が来ようが、店員がほうきで掃除をし始めようが、お構いなく読み続ける事ができた。
朝の9時から読み始め、閉店の10時まで集中して読み続ける。常人には出来ない芸当だが、ネコーズならばそれが可能なのだ。
蛍の光が流れ始めても、それは終わらない。いや、流れ始めてからが、本当の勝負なのだ!
可愛い店員のお姉さんを、ドS心でいたぶっていると、ついに事件は動きを見せ始めた。なんと、ドッペルゲンガ―が姿を現したのだ。
時間的に、モコソンとの作業が完了し、ネコーズを捜しに来たというのも考えられるが、ネコーズはミカさんとドッペルゲンガ―の違いを見逃さなかった。
そう、ドッペルゲンガ―は右利きだったのだ。