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夏生詩集2

言葉を送り出す時

作者: 夏生

言葉

ガチガチにかたまって

地面にゴトンと落ちた


思いよ、これは重い

よくよくほぐさないと

誰も受け取れない


くずれないように

壊れないように

ゆっくりゆっくり

ほどいていく


頭を下げた言葉たち

角ばってカクカク震えて

ひとつ持てば軋む音響いて


言葉を言葉でくるみすぎた

これじゃ駄目

本品に至るまで疲れてしまう


言葉を外してみればちいさな粒が

遠慮がちに光っていた


もっと磨かないと

気づかれない

もっと練らないと味が出ない


よし、もう一度最初から

包装はしないで

赤いリボン結わいて送ろう



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― 新着の感想 ―
[一言] 読みました! 言葉に対する思い?みたいなものが伝わりました。
2014/01/08 21:44 退会済み
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