表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

これも決して叶わぬ恋の物語といえようか。

作者: 福田光一

 そもそも、若い女性の声を聴けばそれなりの反応をするようになってんだ、男なんだから。

 しかしだ。いい歳して繰り返し繰り返し聴いてそのたんびに身悶えするような、切なくなるような、莫迦みたいに口開けてぼんやりしてしまうような、そんな有様は、どっかおかしくないか。

 いや、聴いている脳味噌の問題ということもあるのだが。

 ともかく、今、双子の女の子の歌声を聞きながら、身悶えしているのである。

 双子がそもそも珍しいのだから、双子でプロの歌手なんて、相当珍奇な取り扱いになる。それでいて、誰でも知っているひととなると、更に数が減る。古くなるが、ザ・ピーナッツとか、こまどり姉妹とか、ということになってしまう。

 そういえば二人組の歌手というのもあんまり見なくなった。ソロかバンドだけだなあ最近は。AKBとかなんとかってのは、あれは歌手ではないだろう。あれはなんか、そういう集団。そういう営利団体。

 話が大幅に脱線トリオなので、これも古いのだが、ともかく双子の歌声というのが心地良いというのは理屈で理解できそうな気がする。ギターの弦は普通六本だが、十二弦ギターというのがあって、細かい説明が面倒なので気になったひとは自分で調べてもらいたいのだが、この十二弦ギターが、なんとも不思議な、揺さぶられるような、居住まいを正さざるを得ないような音色を奏でる。

 双子は声も似ているが、やはり微妙に違っていて、それが同じメロディーの上に流れるとき、不思議な効果が生じるのではないだろうか。もうね、ちゃんとユニゾンとかそういうことについて説明しなくちゃいけないんだけどね。

 a・chi-a・chiっていうんだけどね。君知ってるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ