1.これは上手くいきそうだね-横須賀基地は陥落させた-
全42話予定です
読んでくださって本当にありがとうございます!
レイドライバー 1から7 を読んでいない方は、お手数ですがそちらをお読みになってから今作をお読みください(前作からの続きものになります)
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https://mypage.syosetu.com/2478453/
実は、もう一つの並行世界線という事で、ヒューマンシリーズという作品群を寄稿しています(全て完結済みです)
もしよければこちらも読んで頂けるととても嬉しいです!
ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-
https://ncode.syosetu.com/n2996hx/
ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-
https://ncode.syosetu.com/n8320hy/
【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません)
https://novel18.syosetu.com/n2786ia/
ツイッターでも数日に一度、更新を呟いています
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曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップする予定です(例外あり)
※特に告知していなければ毎日投稿です
1話が大体1500文字前後ですので、少々読み足りないかもしれませんが、スキマ時間にでも読んでくださるととても嬉しいです!
戦場の戦い方というのはその時代時代で変わる。
二千年代では艦船はミサイルを撃つのが主目的、相手にミサイルを当てるのがイージスシステムやそれに準ずるもの、航空機は航空機同士で戦い、艦船は相手にしないというのがセオリーになっていた。
だが、いろいろな戦法が廃れては復活を繰り返したように、時代は少し第二次大戦に帰ってきたのかもしれない。
現在では航空機は直掩、つまり対空戦が出来る装備と、爆装、つまりは相手の基地や艦船を爆撃する装備と、雷装、つまりは相手艦船を魚雷で攻撃するという戦法が復活しているのだ。だが、艦隊戦はミサイル戦がまだ一般的である。
この混在している戦法はまだ変わるかもしれない。しかし、どれが正解かなどというのは、その時代、時代で変わる。
七十年、八十年代には[ミサイルがあるから戦闘機にバルカン砲は不要]とばかりに撤去された時代もあった。しかし、現在ではとの戦闘機にもバルカン砲は搭載されている自衛手段なのだ。
戻って、
「敵空母、沈黙。随伴の艦船も大破に持ち込みました。ゼロフォーは三沢基地を制圧完了し、現在は周辺基地施設の制圧の任についている、との事です」
カズのところに知らせが入る。
「ゼロツー、佐世保を制圧しました。こちらも日本の要請で周辺基地の敵勢力の排除にあたっているとの事です」
「ゼロスリー、沖縄本島をほぼ制圧しました」
次々に情報が上がる。
――これは上手くいきそうだね。
「ゼロワン、そろそろ上陸だ。どうやらオレたちが最後みたい。敵の船と交戦しながら、湾を迂回しながらだったから仕方ないんだけど、遅れは取り戻さないと。大丈夫?」
カズがレイリアに尋ねると、
「うん、大丈夫。あたしたちも負けてられないからね」
こちらも気合は十分のようだ。
「上陸ポイントです」
の声と共に揚陸艦前方のハッチが開く。と同時にゼロゼロが、続いてゼロワンが姿を現す。
「いくよ、ゼロワン」
レイリアに語り掛ける。
ゼロゼロとゼロワンは少し距離をとって攻めていく。ちょうど敵を挟撃すような形だ。
――やはり二体で来て正解だったな。
とカズに思わせるほどには戦闘車両や兵士たちが出てくる。だが、そこはレイドライバーの武装である。次々と残骸に変えて前進する。
対して、こちらの被害はほぼゼロと言っていい。リアクティブアーマーに一発ずつ被弾しただけで致命弾にはなっていない。戦闘ももちろん継続可能だし、継続していた。
「いいか、挟撃されそうな陣形だけは避けろよ。ゼロゼロ、ゼロワンとリンクしてるよね? サポートお願い出来る?」
「了解だよ、カズ君」
ゼロゼロはそう言うと、ゼロワンのサブプロセッサーに指示を出す。意識がない、といってもサブプロセッサーである事には変わりはない。しかもコンピューターとしては性能は折り紙付きであるし、自我がない、というだけである程度の思考能力は残っている。なので外部から[こうして]とだけ指示をしてやれば、その指示に沿った作戦行動を思考してパイロットに提示するのである。
「ちょっと固いけど、大丈夫。二人なら……六人ならやれるよ」
レイリアの中ではアレックスもジャズリンも、そしてゼロゼロやチトセも数に入っている、という事なのだろう。
「あぁ、そうだな。とりあえずはウチの海兵隊が上陸できるようにしないとな」
以前、マリアーナの空母群の艦長であるジャクソンが[オレたちはその露払いって訳だ]と言ったが、今はカズたちが海兵隊たちの[露払い]をしているのだ。現にカズたちレイドライバー二体にはその力がある。レイドライバー一体だけでもやりようによっては大隊クラスの敵を屠る事だって出来るのだから。
その戦闘もゼロゼロの的確な分析により、一番被害が出ないように、敵には挟撃されないように、こちらは相手をより効率的に挟撃できるように、上陸ポイントから徐々に内陸へと向かっていく。
――よしよし、このまま行けばこの辺り一帯は制圧できただろう。
とカズに思わせる程には二正面作戦とも呼べるこの陣形は上手くいっている、という事か。
ほどなくして大した被弾もなく横須賀基地は陥落させた。
全42話予定です
読んでくださって本当にありがとうございます!
レイドライバー 1から7 を読んでいない方は、お手数ですがそちらをお読みになってから今作をお読みください(前作からの続きものになります)
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実は、もう一つの並行世界線という事で、ヒューマンシリーズという作品群を寄稿しています(全て完結済みです)
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ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-
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ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-
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【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません)
https://novel18.syosetu.com/n2786ia/
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