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テーマ詩集:球技大会

ドッジボール

作者: 歌川 詩季

 苦手です。

 あたしはドッジボールがきらいだ


 だれかにぶつけられて

 痛い想いをするなんて いやだし

 だれかにぶつけて

 痛い想いをさせるのだって ごめんだから


 さいしょから 外野に出っぱなしで

 ボールに一度もさわらずに

 ゲームをおわらせるようにしてる


 もしも

 外野が あたしひとりになっちゃったら

 そんなとき

 まじめにやらないのも いけないよね

 だったら

 おおきな山なりの ゆったりしたボールで

 内野のみかたにパスをして

 あとは そっちでやってちょうだいって

 ぶつけられたり ぶつけたりを

 また 外野で ひとごとみたいにながめてる



 わかってるんだ

 これは だれかに傷つけられたり

 誰かを傷つけたりするためのゲームじゃないって

 それでも どうしてもいやだったら

 外野で ひとごとみたいにながめてたりせずに

 そもそも ゲームに参加しないで

 見学してればいいのにって

 なのに 仲間はずれもいやで

 参加してるふりだけして

 外野で ずっと ひとごとみたいにながめてる


 あたしはほんとに卑怯なやつだ


 それをつきつけられることになるから

 あたしはドッジボールがきらいだ



 あたしはドッジボールをするときの

 あたしのことがだいきらいだ

 好きでもないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] ドッジボールは小学校の時によくやりましたが当てられると痛いですね。体力がある人には楽しいかもしれませんが・・・ 今でも自信は無いです。
[良い点]  卑怯なのではなくて。寂しがりなのだと思いますよ、と言ってあげたいです。 [一言]  受けるのも投げるのも避けるのも下手なので。  外野に出たらそれっきりでした。
[一言] 自分の小学生時代を振り替えると、いっつもドッジボールしてましたね。それで最後にボールに当たったやつがボールの片づけをするみたいなローカルルールがありました。女の子はドッジボール苦手な子が多か…
2023/09/24 13:55 退会済み
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