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下山の途

作者: タマネギ

月が変わると、

前月の業績を資料に

まとめている。

作業は今の人たちが

担っている。


相変わらずなのは、

そのときの会話で、

昔も今もさほど

変わらぬ言葉が

聞こえてくる。


困っていることは

変わっていなくて、

登場人物だけが

入れ替わっただけ。

複雑な思いがある。


幸せでありたいと、

誰もが願うものとして、

そのために何をどう

すればいいのか、

結局は謎のままなのか。


何年も、何十年も、

何百年も、何千年も、

あーでもない、

こーでもないと、

繰り返し、繰り返し。


繰り返すことに

大切な思い入れが

託されていると、

感じることもある。

ただそこからが難しい。


同じ轍をぐるぐると

まわる車輪が

謎の周りをまたまわる。

世界で、地球で、宇宙で、

繰り返し、繰り返し。


わからなくなった。

聞こえてくる会話に、

浮かぶことは宇宙の

永遠に回る何か。

解明されない何か。


まとめられた資料で、

まとまらない会議が

行われる。

それも今の人たちが

担っている。


自分に何ができるのか。

考えるけれど、

気になるけれど、

日が変わり、月が変わり、

年の瀬は迫ってきた。


ほんとに何ができるのか。

考えるばかりでは、

たぶん、何も起こらない。

山から下りながら、

道は直せないものか。

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