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厨3話

「ギギギ(おい、縄を切るからじっとしてろよ。)」


「え…?な、なんだその石でできたナイフは!まさか…まさか…。た、食べられるのか!?いやだー!!イフリート!!ゼーウス!助けてくれー!」


スッと、ナイフがロープを切る。


「いや――。あれ?」


「ギギギ(ほら、切れたぞ。)」


「ギギギ!(俺らの飯を取ってきてくれよな!)」


「ギギ!(逃げたら承知しねーからな!)」


「あ、ありがとう!ありがとう!サンキュー!センキュー!」


「ギギ。(分かんねーけど分かったからさっさといけって。ほら。)」


ゴブリンがソラを洞窟の外まで押し出す。


「この恩は忘れないから!絶対に忘れないからな!」


「ギギ。(さ、俺達は中に戻ろうぜ。)」


ソラを外に連れ出すと、3匹のゴブリンは洞窟の中に戻って行った。


「ギギ。(そうだな。)」


「ギギ?(あいつ戻ってくると思うか?)」


「ギギー。(来ないだろなぁ。ま、そんなもんさ。)」


「ギギギ。(今日は飯抜きかー。)」


「ギギギ。(いいじゃねーか、たまにはよ。)」


「ギギギ。(ちげーねーや!ははは!)」


なんとも気のいい奴らだった。




「はぁ、はぁ、はぁ。なんとかゴブリン共から逃げ出せたか…。最後はやはり知力の差がものをわけたな…。この程度の演技も見抜けないなんて、よく生きてこれたなと思うぞ。」


マジ泣きしていたことを自分に言い訳し、洞窟から一目散に離れる。


「……。そう言えば腹が減ったな…。」


既に日が昇りかけており、全力で運動したあとでは空腹が耐えきれないものとなってきていた。


「木の実か…、動物か…。食べられる野草はないか?」


食べられる野草の存在は知っているが、どれが該当するかは知らないソラであるが、そう呟く。


しばらく歩くと水辺に出た。


「水か…。ありがたい。む?魚だ!魚がいる!!飯だー!!」


ソラは全力で水の中に突っ込んでいく。


「逃げるなー!」


逃げないはずもなく、魚は捕まらない。


「くっ、コケにしやがって…。いでよ!ポセイドン!」


当然出ない。


「なぜだ…。水に嫌われてしまったのか…俺は…。と見せかけてキャッチ!!」


なんと、奇跡的にどんくさい魚が1匹ソラの手の中に捕まっていた。


「ふふふふ。ふははははは!!中々の演技力だとは思っていたが、魚にも通じるとはなぁ!……フン!……ちっ逃がしたか。」


2度通じることは無く、魚に逃げられる。


「まぁいい。とりあえずこの魚は逃げないように陸の方に置いておこう。」


「さて、あと3匹位は欲しいな。さすがに1匹じゃ腹は膨れん。なに、どうせすぐに捕まるだろう。」


その後、ソラは全然見てませんよーアピールをしてから魚をキャッチしにいく作戦をくりかえし、なんとか3匹を捕まえることが出来た。太陽は西に傾いていた。


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