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第一話 入学初日

あすたろ。という名前で活動させていただきます!第一作目です!

桜乱れ舞う、春。


そう、入学式。


私は、何故かめちゃくちゃモテていた。




「君、名前なんて言うの!?」


「お、お名前を!」


「お昼一緒に食べよ!」


「お茶しない?」


「名前…教えろよ」


何故か、男子に囲まれていた。


「あ…あの…皆さんとりあえず後で…後で!」


入学式を終え、クラスの確認。


一応私は特等クラス。


たまたま受かったのだ。


ん?


何かがおかしい。


よく見ると、このクラスの女子の人数が私合わせて2人。

唯一の助けが先生。


見た感じ先生は、女の先生だった。


一安心していると、他の人がクラス表を見に来る。

「はいはーい、席付いてー。名簿だよー。」


「入学おめでとうございます。担任になりました、女装が趣味の担任、狗田(いぬた)(キチ)です!」


自己紹介を終えた瞬間に、カツラを剥ぐ、担任。


ただ、体つきが女すぎる。


モデル級の体型だった。


狗田先生は、カツラを付け直し、


「自己紹介をして貰います!一番はじめに自己紹介してほしい人に指さして下さい!いっせーのーでっ…」


クラス18人、全員こちらを指さす。


「私ですか?」


全員が、高速で頷く。


教壇の上に立ち、落ち着いて話す。


「え…。えーっと…。池谷(いけたに)(さくら)です。親は会社の社長です。大して頭も良くないですが、何卒宜しくお願いします!」


「頭が悪いと言い自分を傷つけながらも自己紹介をされましたが質問はありますか!」


「はい。」


一人が手を上げる。


「はい!雨音(あまおと)(れん)くん!」


ん?昔見たことある気が…


「俺と付き合ってください」


「え?」


「さぁ!雨音のいきなりの告白に対抗者はいるのか!?」


「俺の方が似合ってる!」


「俺の方が!」


「俺!」


「俺!」


意地の張り合いが続くこと五分後…


「はい。というわけで一番早かった雨音くんが池谷さんの彼氏です!お二人をこれからも応援してあげてください!ちなみに雨音くんは財閥の息子だよ!」


勝手に決定されたけど、まぁいっか。


雨音くん以外は特に嬉しくなさそうで、全員小さな拍手。


「次に自己紹介する人に指させ!」


18人全員がもう一人の女の子に。


「私!?」


「え…えっと、東谷(とうたに)(ゆき)です!よろしく!」


「元気が良すぎて逆にうるさい!付き合いたい人は!?」


何で担任から聞くんだろ…


「…」


静寂が訪れる。


ゆっくりと雪ちゃんが席に戻る。


「はいもう自己紹介とかめんどくさいし女子だけで事足りてるから今日は帰っていいよ!お兄さん女子高生見れて眼福だから!」


まって…担任もかなりの変態…?


こんな私のおかしな生活が始まる。




「桜、一緒に帰るぞ」


「私も!」


雪ちゃんと雨音くんが話しかけてくる。


「い…いいよ。」


「いいなー!二人はラブラブで!」


え…今日会ったばかりなんですけど…


「雨音くんって一人暮らしなの?」


「桜、連でいいぞ。…一人暮らしだな。高校になったから引っ越してきた。」


「私も一人暮らしだよ。」


「いいなー!二人とも一人暮らし!何だか羨ましい!!!」


「東谷、うるせぇぞ。」


「ごめん!」


「二人とも家ってどこら辺?」


「俺はそこの家」


連くんが指差したのは、私の住んでるマンション。


「え?一緒のマンション?」


「おっ、そうなのか。号室は?俺は614」


「私は613…何で!?」


「運命ってやつでしょ〜?羨ましい!いつでも会えるじゃん!」


「良くないよ!」


「え…嬉しくないのか?」


「嬉しいわけでもないけど普通!」


「そうなのか…」


連くんがしょんぼりとする。


「そ、それよりもさ!二人とも幼馴染とかなの?」


「ちが…」


「そうだ。幼稚園の時から一緒だ。」


「あ!だから見たことがある顔だったんだ!」


「覚えてなかったのか…」


またしょんぼりとする。


「まぁいっか。付き合えたわけだし。」


「よし!今日はたこ焼きパーティーしよう!」


「誰の家でやる?」


「俺の家でいいよ。たこ焼き器あるし。」


「ホントに!?」


「連くんはいいの?家の片付けとか。」


「いいんだ。掃除は好きだし、明日と明後日は休みだし。」


「じゃ、お言葉に甘えて…」


「ありがとね、連くん。」


「いいよ。」


「私、東谷雪は買出しに行ってきます!変わり種も買ってくるであります!」


「行ってらっしゃーい」


「いってら…じゃ、俺もパーティーの準備するから先帰るわ。」


走り去って行く。


え?


二、三秒経つと、息切れして止まる。


走って追いかけてみる。


そして、追いつく。


「どうしたの?」


「運動は苦手なんだ…これだから俺は…」


「ゆっくりでいいよ。もうすぐ着くし。」


「ありがと…」


「てかもう着いたね。」


オートロックの鍵を開け、エレベータに入る。


男女二人きりの密室、そう考えると変だが、エレベーターに乗っているだけ、そう考えると普通。


「桜、月曜からの学校も宜しくな。」


「うん。じゃ、また後で。」


「じゃあな。六時に家集合な!」


「うん!」


家の鍵を開け、入る。


「ただいまー!」


って言っても、誰も居ない。


「集合時間は六時…今は四時…少しだけ寝よ。」


寝たらダメなのに、寝てしまう。




「桜ー!」


ドアをノックする音が聞こえる。


さっきまで寝ていた体を動かす。


「今の時間は――六時半!!」


急いでドアを開け、


「ごめん!寝てた!」


「可愛いから許す」


「右に同意!」


「とりあえずたこ焼きパーティー始めるぞ。」


「「イェーイ!」」


たこ焼きパーティーが始まる――。

いかがでしたか!

次回の第二話は、たこ焼きパーティーからスタートです!

更新日は不明ですが、よろしくお願いします!


イラストなどあれば、@AsutarosaaaanのTwitterまで!



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