襲来?
本雪崩騒動から数日たった今日この頃。
わたくし!ユーリは元気良く!!
書庫にこもって読書中です(*´∇`)ニコッ(笑)
三才児の身体は急な体力づくりは無茶でした。
なので、今まで完全に引きこもりだった私はまずはお庭の散歩からはじめました!!!
しかーし!侮るなかれ我が家は伯爵家です!お庭は…広かった。ちょっとした森!?もあれば池もあれば薔薇園から薬草園までざまざまな設備充実なお庭でした。大人でも歩き回るのに丸1日以上かかる広さでした。そんな広い庭を体力皆無なお子様には1日一時間を目標にお庭攻略を目指すことにしました。
初日に無理しすぎて次の日筋肉痛で動けなかったの(泣)
なので午前中は主に体力作りと案外楽しい刺繍をし、午後からは大好きな書庫に赴き時間の許す限り過ごすのが最近の日課になりつつある。
前世の記憶が戻ったけどかおるの意識がしめているわけでもなくユーリとかおるが混ざりあった感じに仕上がりました。でも、ユーリの過ごしてきた日常や知識とかおるの経験と知識がうまく共存してるかんじなのだ。
開き直ったら、ぐるぐるしていた意識がクリアになり、ユーリとして生きていく決心がつきました!
さて、今日の午前中のメニューも終わりお昼ご飯もウマウマ食べて書庫でのんびりしていたら、それは、突然来てしまったのだ.....。
お兄様達が学院から帰宅したのである。
それは、理解できる。今日は午前中だけだと昨日お兄様達に聞いていたから知っていた。
だけど、お兄様達にお帰りなさい♪を言いに駆けよったら嬉しそうにしてくれたのにすぐに気まずそうな表情になった。
ちょっとショックだった。すでに私はお兄様に嫌われたのかなと思った。
「へぇー。流石にお前達の妹なだけ見目麗しいじゃないか。こんなことなら、もっと早くに会いにくればよかったな。」
ヒョコッとお兄様達の後ろから顔を出しながらニヤリと笑うイケメンがあらわれた!!!
私は思わず氷づけになったかのようにカチンと固まってしまった。
そんな私を見ながらニヤニヤしてるこの人はまさかっっっっっ!!!
「「ユーリ。ただいま!この人は一応、僕達の友達だけど一応、この国の第一王子なんだよ。ハァ…」」
「なんだ!一応って!!れっきとした王子で友人だろ!!!」
「友人なら、普通アポなしで家に来ようとしないでしょ」
「王子なら護衛を振り切ったりするなよ」
「「だから、一応。」」
「ぅぐっ!!だって、お前達が毎日のように誉める妹を一目見たいと思うのは当然だろぉ!!」
「「手順をふまえて、僕達の許可とユーリの気分がよかったらいつでもくればいいじゃん。」」
「お前達の許可が降りそうなかったから強攻手段をさせてもらった。」
「確かにー」
「ユーリは可愛いから気に入られて婚約なんてさせたくないしねー」
まじかー。まさかの王子襲来。
はっきりいって対策なんてものは用意してません。
物語は私が学院に入ってからかなぁーとのんきに考えてたからです。私のお馬鹿!!婚約は何歳からでも出来ることは本で理解してたのに(汗)
仕方がない。このゲームはやたら攻略対象が多くて人気だったゲームだったはず。いちいち全員(うろ覚えだけど)相手にフラグ阻止なんてできるか!!
この間一秒。
「お初にお目にかかります。伯爵、ジェイス・ラントが末子。ユーリ・ラントでしゅ.....」
いーーーーやーーーー!!!
噛んじゃったよ!!ここはダメでしょーー(泣)
言語理解能力はチートかよ!って言いたくなるほど頭はいいのに、発言するのは、やはり三才児らしくまだ、たどたどしい所もあるのだ。
私が噛んでしまい恥ずかしそうに真っ赤にうつむいていると。
「「「////////////っっくぅ!!!!」」」
と、こちらも真っ赤になって膝をついて悶えている三人。
ヒソヒソ 「なんだ、この生き物は.....可愛い。いつまでも見ていたくなるぞ。」
「だから、お前なんかに見せたくなかったんだ。でも、可愛い。」
「可愛い。王子見るな。ユーリの可愛さが減る。」
「いいじゃないか。減るわけないだろぅ。頭、撫でたい。」
「頭、撫でていいのはこの家の者だけだ。気持ちはわかる。」
「僕達は逆にユーリに撫でて!とお願いされてるけどね。ユーリに触るなよ。」
私が恥ずかしい思いをしている最中にこんなやりとりがあったなんて知るよしもしなかった。