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建築屋が転生したら魔王城が難攻不落になった  作者: 紫伝
異世界? いいえ、ゲームです。
4/9

魔王アイビス・ダグラウス

魔王の名前。とあるロボゲーのキャラからいただきました。


魔王アイビス・ダグラウス。



魔王とは事象である。

ある一定値の力を超える者が魔王を名乗る事ができる。

自然と力を蓄え発生する者

魔王の血族から来る者

稀だが、自然発生した瞬間から魔王の者だって居る



アイビスは、魔王の血族である。

虚無の彗星。魔王スレイ・ダグラウス

彼単体でそこらの魔王軍に相当する戦力。

彼が飛び去った先は荒廃した地しか残らない。

魔法の元となる四元素エレメントすら枯渇して、その地域では復興が数年かかる災害級魔王なのだ。

時期大魔王はそのスレイと言われており、現大魔王が人間の勇者に討伐されるならスレイがその他を取り纏めると、どの魔王も言う。


そんな父もさる事ながら、魔王妃はもっと凄い。

絶賛別居中であるが、魔王妃はこの世界での人間に信仰される女神だからだ。






世界がまだ光と闇の頃

互いに混じらず、かつ消滅もせず

そんな時間が長く続いた


光は自らが光らねば闇は存在せぬと言う


闇は光なければ全て闇と言う


しかしながら光はいつまでも先に光れないもの

光届かぬ所はまた闇なのだ

では無限と言える空間での光など

外の闇の方が大きいのでは?


否、闇もまた光あっての認識できる闇なのである

光ない闇は認識する事の無い虚無なのだ


その事に気づいた光と闇

ささいなきっかけだったがそこに小さな化学反応がおきた

互いの大きな空間の中の小さな自我が

神と悪魔を生み出した

その大きな空間の中

小さな自我よりさらに小さな二人の体には

意識が芽生えた


互いに二人しか居ない世界で二人がまぐ遇う


人と魔族ができた


それだけでは困るだろうと


悪魔が大地を造り

神が種を蒔いた


もとの光はそれらを見て陽になった

もとの闇はそれらを見て夜になった



それが世界創造




女神エルナはその神の末裔

魔王スレイもまた原初の悪魔の末裔なのである




それがアイビスにとって苦痛だった。

歴史が繰り返され、その賜物が自分だから。

光の力を持ちつつも、外見は魔族であるのも一因だった。


あれ程の力を持つ魔王スレイの娘である。

その期待を一身に受け、様々な教育を受けた。

母であるエルナに甘えたくとも、母は女神。

天界にて人間に対する加護と言う、大事な役目がある。

逢えるのも数年に一度か、逢う度その包容されるようなオーラですごく幸福になれた。

しかし、幸福で有りながらも、辛い時、苦しい時、それに逢った時の他人行儀には寂しささえあった。



ある日、父であるスレイと喧嘩をした。

もうやってられない自由にさせて

それがアイビスの言い分だった。

スレイはそれでも、原初同士という娘にその一身の期待を背負わせようとする。


魔王スレイの城はその戦争とも言える親子喧嘩で見るも無残な姿となる。


大規模な戦争並みの喧嘩により、周囲の大地は枯れ

全ての生き物は消滅した


いつしか魔王スレイの居城のあった国は、人々から辺境と呼ばれることとなる。




その後、アイビスは長きに渡って国中を旅をした。




水も枯れ果てる不毛の砂漠。火の四元素エレメントの国


剝き出しの岩肌の前人未踏の山脈と樹海の地。地の四元素エレメントの国


緑豊かな深緑の草原。風の四元素エレメントの国


そして、人々が多く住まう、交流の地。水の四元素エレメントの国



そうした中、アイビスは一つの地へとたどり着く。


最も天界に近しい場所とされる、地の四元素の国にある霊峰。

天界への入り口と呼ばれる霊峰は女神信仰の象徴であり、対象である。


霊峰、白鋼乃剱山シロカネノツルギ


雄々しく反り立つ岩肌

天を穿く程の壮大さ

袂に生命を抱ゆる大森林も、その上の山肌からは、一切の生に試練と過酷さを与ゆる。



そんな山の中腹にある、小さな洞穴。



アルビスはそこに住まった。



自然の雄大さは、力を持っていても所詮はちっぽけである。

力や魔法を以ってすれば破壊はできるであろう。

しかしながら、それも自然に於いては小さな被害でしかなく、その回復と治癒の力に到底及ばないものだ。

仮にも、天界に近い場所である。

その力も相まって、その治癒力は説明するまでもなかった。






この洞穴。

後の世に知れ渡る魔王の棲み処であるが、その鍵を握るのはやはり

この世で目覚めた彼であった。




6/4追記


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