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建築屋が転生したら魔王城が難攻不落になった  作者: 紫伝
異世界? いいえ、ゲームです。
1/9

社畜な日々


建設業なんてブラックもいい事。


朝は職人より早く現場に出て門の開錠から点検。

作業の進捗やら確認すると、出勤してきた職人との打ち合わせやら段取りの確認。

そんな事してる内に朝礼の準備と朝は時間が足りない。


日中は現場を歩き回り

携帯が鳴れば現地に行って、施工状況とかおさまりの説明を

図面片手に説明する。


職人が帰宅し終わってから、初めて自分の作業の時間。

事務所でひたすら書類作成と、図面、事務処理なんかを一挙にやる。

終電の終わる前にそれら全てを片付けて、帰宅途中のコンビニで晩ご飯を買う毎日。


31歳彼女ナシ。

なりたい訳でも無いのに未だに独身。

残業代もボーナスも預金と欲求は溜まる一方で、暇がない。

友人からは、独身貴族と言われるが

そもそも休日がないし、あっても惰眠と溜まりに溜まった家事をするくらいの休日に

なんの意味があるのだろうか?


今夜も寝るためだけに帰る我が城に、某7の付くコンビニで買った売れ残ったような

選択肢の少ない弁当と、安い発泡酒をぶら下げながら帰宅した。


帰宅も早々に、PCの電源を入れ最近正規版になったゲームを立ち上げる。


MMORPG

現実とは違う架空の世界感と

なにより現実逃避出来るのがいい。

この世界で自分はスローライフも、勇者にだってなれるのだ。

自分はビルダー職と呼ばれる主に創造する職に、かと言ってちゃんとレベリングも優先してる。

ビルダー職とは文字通り創造するクリエイターである。

このゲーム内に於いても、俺は建物や施設を創造ビルドしている。

現実逃避だと言うのに皮肉なものだ。

このゲームの特徴としては

レベルが上がると基本のステータス以外は各人でステ振りできると言う事。

自分はそのステ振りをキャンセルしてポイントを貯めていた。

実装されて攻略サイト等から最善のステ振りが出るのを待っていた。

そのポイントは先行配信からのボーナス含め、5000P


うん。少ないのか多いのかワカラン


安い発泡酒で酔いも回る頃、若干の胸の痛みを覚えながら自分の前の視界はなくなった





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