アナタとデート。
今日はおデートです!
今日のためにいろいろ勉強しました!
最近の流行のファッション。
人気のスイーツのお店。
今やっている映画。
いろいろ雑誌を見たりネットで検索したり人のブログみたり。
デートのときって何でこんなにワクワクするんだろう。遠足の前の日みたいに夜は興奮して眠れないし。
お肌の調子は大丈夫かな?
てか、この服似合ってるかな?可愛いって言ってくれるかな?
髪型も頑張る!縛ってくるりんぱしてクルクルまとめてお団子みたいにしてピンでとめる。
よし!
鏡とにらめっこをしまくりアナタからの連絡を待ちます。
〈到着いたしました〉
メッセージがきたー!!!
鞄を掴み外へ出る。
ハザードランプの点滅する車を見つけ運転席の窓をコンコン。
前屈みになり運転席を覗き込めば、ウィーンと窓ガラスが下がる。
『お待たせしました。』
「お待ちしてました。」
アナタに会えて自然とゆるむ口元。
『どこに行きましょうか』
「んー。」
アナタは車から降りてきた。
邪魔にならないようにちょっと後ろに下がる。
『どこいくー?』
アナタが歩くからそれについて歩く。
「んー。」
さっきから、ヤル気のない返事ばかり。
『なにー?どぉかした?』
助手席側に来てドアを開けてくれた。
「どうぞ。」
『ありがとうございます。』
パタンとドアも閉めてくれる。
何だろう。お姫さま気分です。
ニヤニヤが治まりません!
運転席に座ったらアナタは
「決めました。」
何か決めたようです。
『はい。』
なんだろう。
「DVD借りに行きましょう。」
『はい。』
何か借りたいのがあるのかな?
「お家に行きます。」
ビックリ!
『お家デートですか?』
お家デートはじめてです!
「ダメですか?」
『んー。』
いいのかな?私、お邪魔しても…
疲れてるのかな?だったら一緒に居たいけど我慢するよ?本当は我慢したくないけど…
『疲れてる?』
「疲れてないよ?元気いっぱいです!」
疲れてないなら、元気いっぱいなら
私、我慢しないよ?
『お邪魔してもいいの?』
「むさ苦しいところですが」
んー。なんだろ。今日のアナタは何か変。違和感がある。
どうしたの?って聞こうとする前に魅力的な提案がでました。
「コンビニでカゴに山盛り大量に好きなもの買ってあげます!」
『心惹かれます。』
この前、新作のデザートが出てて、食べたいって思ってたんですよね…
「いかがですか?」
『んー。』
どうしよう。こんな時じゃないとお願いできないこと何かないかな??
あっ。
『ゴロゴロしても良いですか?』
一緒にゴロゴロするのって憧れてます。
いろいろ、お出掛けすることを考えてたけど、ゆっくりのんびり過ごす日もあってもいいよね。
「もちろん。」
やった!!後は、えーっと…
『膝枕してくれる?』
「俺がするの?」
あ!ビックリしてる !
『そっ』
膝枕して欲しい!
『だめー?』
甘えた声を出してみる攻撃!
「いいよ。」
『ラッキー』
アナタの足が痺れたら交代で私も膝枕してあげるからね!
今日は車の開け閉めから始まり私のワガママをいっぱい聞いてもらえて、してみたかったこと叶えてもらって、
『お姫さま気分です』
ニヤニヤが止まりません。
「俺は執事ですか?」
元気いっぱいに
『はい!』
良い返事をしてみました。
アナタの様子がおかしいのをいいことに、ワガママ三昧してやります!