登場人物紹介
アベル・ユーリア・レイベスト。 登場時十二歳。主人公。黒髪黒眼。髪は肩にかかる程の長さ。登場時十二歳。地球から転生した主人公。十万年前に転生した超越者たちが残した遺産によって圧倒的な力を持つ。
異世界転生を純粋に楽しみ、世界を見て回るのを目的としている。我が道を行く、唯我独尊に近い性格だけども、実年齢よりもはるかに幼く見える童顔に低身長、女の子にしか見えない可愛らしい顔付がコンプレックスで、その為にあえて粗暴な言葉遣いをしている。自分を俺と評するのと合わせて明らかに似合っていないのだけども、付き合いが長い者ほどむしろ納得する。むしろ、外見に似合った言葉遣いは危険なので絶対にしない様に懇願する程だったりする。
弟子の育成に励みながら、現在は十万年前の転生者が残した遺産であるカグヤに至るのを目的に旅をしているが、その度の仲間たちに好意を寄せられているのに全く気付いていない信じられない程の鈍感。
メリア・ルーベルト。 登場時十六歳。赤い長い髪に切れ長な同じ色の瞳をした大人びた美少女。長い髪はポニーティルの様にしてまとめている。孤児院の出身で、同じ孤児院出身の仲間と冒険者になる。
リリア・ルイージュ。 登場時十六歳。銀髪のショートボブに翡翠色の瞳のボーイッシュな美少女。孤児院からの五人メンバーの中では、割とシッカリ者のまとめ役に近いポジション。
・シャリア・シーリウス。金の長いストレートヘアにおっとりとした印象の大きな青い瞳の大人し気な美少女。のんびりした風に見えるが、物事を正確に把握して、的確に状況判断を行えるタイプ。
エイシャ・ソートレイル。肩で切り揃えた紅い髪と蒼眼の文学少女系。外見に反して以外と情熱的なタイプ。それ故に自分たちの暮らしていた孤児院の真実を知って、一番傷付き、ショックを受けたのは彼女。
アリア・モート。短く切ったブロンズの髪と翠眼の天真爛漫に少女。体も小さく童顔なため、実年齢より四歳は幼く見える。その事に若干のコンプレックスを持っている。本人は自覚していないけれども、お酒に酔うと途端に甘えん坊になる。
アレッサ・ユーフィリア。 登場時四十五歳。外見上は二十歳くらい。オレンジの髪に琥珀色の瞳に眼鏡をかけた秘書を思わせるクール・ビューティ系の美人。二十年以上冒険者として活動していたけれども、D-ランクに上がれなかったので一年前に引退してギルドの受付で働いていた。
ユリシス・アーレル・ユグドラシル。 登場時二十歳。通称ユリィ。エメラルドの様に輝く長い髪と蒼玉の様な切れ長の瞳をしている。170センチを超える女性としては割と長身で、エルフ特有の長い耳が目を引く。自分が生まれつき背負っている王族の責務を理解した上で、短い間だけでも自由に世界を旅して周りたいと思い。同じ思いのケイと一緒に、周辺を説き伏せて旅に出て自由を謳歌していた。アベルのもとに来たのも、はじめは純粋に好奇心から。
ケイレーン・グランドル・レイザラム。 登場時二十歳。通称ケイ。ドワーフの特徴として背が小さくまだ少女にしか見えない、アリアと同年齢に見える幼さ。ふわふわの金髪に黒いパッチリした目が140センチ程度の伸長と合わさって、余計に幼い印象を与える。実際は、アベルをコテンパンに言い負かすほどにシッカリした大人。ただし、ユリィの兄であるシュトラ王子だけは大の苦手。
ミランダ・アルマーク。 登場時二百五十歳。猫を思わせる青い瞳に癖の強い金髪をショートカットにしている。細くしなやかな体付きと相まって、女豹を思わせる美人。唯我独尊。自由奔放を地で行くような性格をしているけれども、実は鬱陶しく寄って来る連中を躱すための擬態でも一部ある。
実際は面倒見が良く優しく穏やかな一面もあるけれども、実の所天才過ぎる故に天然の一面もある。興味を持った物事にはトコトン突っ走る性格で、アベルの仲間になったのもそのため。
また、相当な美食家で、気に入った店が潰れたり味が落ちたりしない様に莫大な額を積んでキープしておく事すら珍しくない。
ノイン。 登場時十四歳。赤銅の肌に燃え上がるような赤い髪。透き通るような青い瞳の少女。エクズシス帝国の出身。街の権力者たちによって不正に奴隷にされた女性から生まれ、生まれた瞬間から奴隷として過酷な人生を歩んできた。アベルたちと共に旅をつづける事で、少しずつ人間的な感情を取り戻してきている。因みに彼女はアベルに好意を抱いてはない。
シャクティ・アレル・ドラゴレーン。 登場時20歳。竜人。外見上はヒューマンとあまり変わらないが、胸元に竜玉と呼ばれる器官がある。銀髪を短く切り揃え、青い瞳は射る様に鋭く、精悍な顔立ちと合わさって男装の令嬢と言うか、美男子に見える。190センチを超える長身で、メンバーの中で一番大きい。ユリィやケイとも古くからの友人で、本当はこの五人で旅をする予定だったのだけども、断念した過去がある。その為、アベルのもとを訪れる機会がめぐって来たのはまさに渡りに船だった。
ヒルデ・スレイ・アークセイヴァー。 登場時20歳。天人。純白の翼を持つ有翼人。金髪碧眼の、まさしく天使そのものの美女。それ故に穏やかで自愛に満ちた印象を受けるが、実際は結構苛烈な性格。全ての種族の中で最強とも言われる天人の性質なので、これは仕方ない。なお、天人の中では彼女は珍しいほどに穏やかでお淑やか。
クリス・アニマ・スピリット。 登場時20歳。獣人。天狼族。金の獣の耳と尻尾。緋と蒼のオッドアイが特徴。因みに同じ金の長い髪を肩のあたりでリボンで纏めている。モフモフな耳と尻尾と合わせて可愛らしいタイプ。これまで、王族としての務めを優先して来たからか、シャクティやヒルデと同じく恋愛経験がなく、それ故にユリィたちのアベルへの想いを興味深く見守っている。
ザッシュ・グロウ・ツバイトナッハ。登場時23歳。燃える様な赤髪に同色の鋭い瞳。180センチを超える長身と整った顔立ちのアイドル顔負けの美男子だが、中身は残念。中身は中二で事故死した日本人の少年の転生者。その為かネーゼリアに来ても中二病が治らないどころか悪化して、救い様のないバカになった。今はアベルのもとで地獄のしごきを受けて更生中。実は、ネーゼリアと言う世界は、前世にプレイしていたゲームの舞台の名でもあったので、本人はゲームの世界に転生したと思い込んでいた。
サルディナ・フロム・オクタナティブ。登場時18歳。金髪碧眼の貴族の令嬢然として容姿だが、長い髪はロールが掛かってドリルになっていて、眼差しも若干鋭く、悪役令嬢然として容姿な事を本人が一番気にしていた。中身は通っていた女子高からの帰り道に寄った先で強盗に巻き込まれて死んだ女子高生の転生者。まさかとは思うけど、悪役令嬢転生じゃないだろうなと、前世の記憶を取り戻してから慎重に下調べをしてきた。結果、その危険はないと判断した後は、窮屈な貴族社会から抜け出した、自由に生きて行くのを望んでいた。
エイル・ヴァルキュリア。登場時0歳?(外見上は12歳程度)10万年前まで使われていた生命兵器ヴァルキュリア・シリーズの一体。208889体目に製造された個体で、彼女の前に造られた同シリーズの20万体の大半は、カグヤが完成するまでの最終決戦で死亡している。漆黒と言っていいほどの黒髪に黒い瞳で、和風美少女。外見が日本人に酷似している事からも、開発に転生者が関わっていると推測される。兵器として生み出され、そのまま10万年眠り続けて来た仮所は、言ってしまえば生まれたての子供と同じで、自我形成がまだできていない。それ故か、造られた時に組み込まれている兵器としての自分の在り方に固持する傾向があるが、アベルたちと共にいる事で少しずつ人間らしさも生まれ始めている。
ティリア・ユーリィ・フレア・ベルゼリア。登場時13歳。アベルの祖国ベルゼリアの第3王女。プラチナの腰まで届く長い髪と蒼い瞳の可憐な少女。高魔力障害と言う、生まれつき高すぎる魔力を持っているが故に、逆に制御できずに暴走させてしまう危険性がある身で生まれてきた。その為、今まで自信の魔力を制御するために没頭してきたので、王女としての認知度は低い。ただし、アベルが残した10万年まえの超絶チート転生者たちの修行法の一部も取り入れた結果、完全に魔力の制御が可能になり、これ以降は圧倒的な力を手に入れるのが確定している。場合によっては、彼女が次期国王とされる可能性もあり、本人もそれは自覚している。波乱万丈な人生を歩むヒロインみたいな人生で、しかも絶大な力を持って国や民を守って行くのも決まっている。それ故、実は記憶を取り戻していない転生者なんじゃないかとの疑惑も一部ある。
アシュラ・ムゲン・シオン。登場時19歳。鬼人。額に黄金に輝く角を持つ以外は日本人と変わらない姿をしている。漆黒の艶やかな腰まで届く髪を一つに纏めて、キリリとした同じく漆黒の瞳をした和風美人で、着物の戦装束を羽織っているため、大和撫子と言うよりは、戦乙女の風格がある。角さえなければエイルとは歳の離れたた姉妹に見えるほど良く似ている事から、彼女もエイルの事を気に入っている。
ミスト・アハーム・アクアリュウム。登場時20歳。水邦。所謂人魚に近い種族。透き通った水色の長い髪に翡翠色の瞳をした、エルフとは少し違う形の長い耳が印象的な美人。水邦特製の水に濡れる事のない生地の落ち着いて衣装を身に纏っているのだけども、何故か扇情的に見えてしまうのは、本人の色香が計り知れないくらいに高いから。
ミルカ・シーリ・カイラス。登場時18歳。妖法人。妖術を操る種族。額に神眼と呼ばれるクリスタルの様な結晶を持つ。ミルカは銀色の神眼を持っていて、回復に特化した妖術の使い手。クリッとした大きな黄金の瞳に肩の長さで切り揃えられた翡翠の髪に彩られた顔は童顔で、体付きも小さいので、ケイと同じで美少女に見えてしまうのは本人にとっても深刻な悩みの種。
ルシリス・アージ・ゲヘナ。登場時19歳。魔人。悪魔の様な翼を持つ種族。種族特性として、銀の髪と赤い瞳をしている。ルシリスは腰のあたりまで髪を伸ばして、それをひとつに纏めている。また猫の様に瞳をしていて、イタズラ好きな、小悪魔的な印象の美人。竜人と同じく神龍を祖としているため、神龍に対して深い畏敬の念を抱いている。
キリア・アーク・アレストリア。登場時18歳。王人。平均身長が3メートルを超える巨人とも呼ばれる種族。ただし、キリアは2メートル40センチほどで王人の中では小柄。ボーイッシュに短く切った燃える様な深紅の髪に矢のように鋭い黄金の瞳をしていて、精悍な顔つきと合わさって男と見間違えてしまいそうな雰囲気もあるけれども、声は悪戯っ子のように明るく、体付きは女性の理想をそのまま形にしたようなスタイルなので、実は男に間違られる事はありえない。幼馴染のメンバーの中でも、特にディアナと仲が良い。
ディアナ・メリト・ルナル。登場時20歳。月精。月の精霊とも呼ばれる小柄な種族。平均身長が1メートル40センチに及ばない。特殊な力場で自在に空を飛ぶ事が出来る。月の輝きをそのまま示すかのような長い髪と黄金の瞳をしている。その姿は物語に出で来る精霊や妖精そのもの。キリアに対して心から気を許している。彼女の肩が定位置。
アシャ・イグニ・アグニ。登場時19歳。フレイムシード。炎の守護者とも呼ばれる縮瞳の肌と燃え上がるような深紅の瞳と髪の種族。その名の通り炎の魔法において並ぶ者がない種族であり、逆に水や氷系統の魔法を苦手とする。アグニは中華風の国で、朱雀を神鳥として崇めている。アシャは180を超える長身で、腰まで伸びる髪をポニーテールにして活動的な美人で、ポクッ子。
サウラ・キーレ・シヴァノイス。登場時19歳。アイシクルレイ。フレイムシードとは逆に、氷の守護者と表される純白の肌に白銀の髪、少しだけ蒼い銀の瞳をの種族。当然氷の魔法において並ぶ者がなく、逆に炎の魔法を苦手とする。フレイムシードとは相反するように見えるが、その関係は極めて良好。アイシクルレイの国シヴァノイスもまた中華風の国で、若干コリア風でもある。サウラもアシャと同じ長身で、同じ様に腰まである長い髪をポニーテイルにしているが、彼女の場合はおっとりとしているため、ヒマワリに様な印象がある。
マルグリット・ノイエ・アキシオン。登場時23歳。ヴァンパイア。吸血鬼とも呼ばれる種速だが、別に必ずしも吸血を必要とする訳ではないし、当然アンデットでもない。金髪碧眼、鋭い犬歯が種族特性。マルグリットは170を超える長身にツインドリルの髪型で黒いゴスロリを着ていて、なんと言うか絵にかいたような悪役令嬢を思わせる。
レベリア・サン・レセップス。登場時17歳。転生者。